| 研究課題/領域番号 |
25257307
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| 研究種目 |
基盤研究(A)
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| 応募区分 | 海外学術 |
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| 研究機関 | 首都大学東京 |
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研究代表者 |
山田 幸正 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (10191347)
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| 研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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| キーワード | キリスト教建築 / 東南アジア / 煉瓦造 / データベース / 保存 |
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| 研究概要 |
平成25年度の主な研究実績は以下の通りである。
１）協定書の締結・交換：本研究の調査研究対象地域を所管するベトナム・カトリック教会ブイチュ教区本部ならびにファットジェム教区本部において、今後の調査研究にかかわる全面的な協力と便宜供与などを得るため、研究協力にかかわる覚え書きを、2013年6月、渉外担当神父との間で取り交わした。
２）ブイチュ教区内に所在する歴史的教会堂の建築実測調査：ベトナム北部ナムディン省の大半を占めるブイチュ教区内に所在する煉瓦造の柱やアーチ壁で構成された歴史的教会堂について、2013年6月の予備打合せを経て、同年8月計21件を訪ね、そのうち新築改装された3件を除く18件について、平面詳細図、断面図、立面図、配置図、痕跡図、写真撮影、聞き取り調査など、建築実測調査を実施した。また、フエ科学大学建築学科の現地研究協力者に委託して同年12月にブイチュ教区において10件の実測調査を実施した。
３）データベースの現地利用の模索（現地のインターネット環境の調査およびスマートフォン用ソフトの開発）：都市部から離れ、田園地帯が広がる調査対象の所在する地区におけるインターネット環境、とくに無線ワイファイなどの現状を実地に調査し、現地での調査データの送受信の問題点などを把握した。あわせて、普及が進むスマートフォンを通じて、研究室でデータベースにアクセスし、地図情報とリンクさせるソフトを現地で実証実験を行い、成功した。
４）論文発表：ブイチュ教区における煉瓦造教会堂の実測調査の成果にもとづき、それらの分析考察を行い、日本建築学会に3篇の論文を発表した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初、調査対象とした３教区のうち、公安当局との関係で調査を保留しているタイビン教区を除くブイチュ、ファットジェムの両教区との間で全面的な調査協力を取り付け、初年度の平成25年度はブイチュ教区において煉瓦造教会堂計28件を調査できた。また、データベースについても実測調査などに基づき、データの更新を行うとともに、現地での簡便で効果的な利用にむけた試みも進んでいる。現地信者らを対象としたワークショップについては、3年目以降に順次行う予定で準備中である。
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| 今後の研究の推進方策 |
煉瓦造教会堂に関する実測調査について、平成25年度は予定通りブイチュ教区で実施（28件調査済み）、平成26年度はファットジェム教区でほぼ同数の25-30件を目標に実施予定。また平成27年度以降については、木造教会堂を含めて、まだ未調査の歴史的・建築的な価値をもつ教会堂を検索・選定して建築実測調査を行うとともに、現地信者らを対象に教会堂保存などに関するワークショップを開催し、さらに典型的カトリック集落の実態などを調査する予定である。
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