鋭敏なPMCA法の開発とその臨床応用を行うため、PMCA法の迅速化、英国でのPMCA法の標準化、血漿を用いた阻害効果の排除を中心に研究を行った。迅速化に関しては、当初予想もしなかったイオン交換樹脂の中でプリオン蛋白には結合能力のない担体が画期的に迅速化を促進することを見出し、英国における標準化も東北大学と同等のレベルかそれ以上希釈したサンプルでもPMCAで増幅できることを確かめた。現在は、臨床応用一歩手前のvCJDプリオンの血漿を用いた標準サンプルを用いた試験の最中である。さらに、血漿中の阻害因子を排除する方法の開発に成功した。
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