研究課題
前年度に引き続き,環境の条件に応じて最適となる,高安全システムにおいて必要とされる一連のアルゴリズムを自律的に選択するという「アルゴリズム選択」について評価実験を行った.このような高安全システムの処理を実行するために,種々の危険要素抽出処理アルゴリズムを切り替え,また対象とする複数の危険事象の処理を切り替えていく必要があるが,一連のアルゴリズムを動的に再構成可能なダイナミックリコンフィギャラブルVLSIの開発を行った.リアルタイムで複数種類の危険に対応できる高安全システムのためのプラットフォームとして,階層構造を有するダイナミックリコンフィギャラブルVLSIアーキテクチャは,①粗粒度から細粒度の階層構造,②各階層でのコントロールデータフローグラフの直接アロケーションにより,データ転送はほとんど隣接するノード間で済む,③マイクロパケット転送に基づくコンフィグレーションメモリサイズの減少,④マイクロパケットコントローラブルローカルメモリの動的再構成などを取り入れたメモリ・演算の転送ボトルネック解消,という特徴を有している.さらに,コンフィグレーションメモリサイズをさらに減少させるため,画像データの処理結果に応じて次にアクセスするメモリアドレスを生成する機能が有用となる.このため複数のデータに対して同一の演算を行うなどの場合,連続するメモリアドレスを自動的に生成するアドレスジェネレータを備えることでコントロールメモリサイズをさらに減少できることを示した.以上により,危険要素抽出の高品質化及び動的再構成可能であるVLSIプラットフォームは,種々の危険に対するユニバーサルな高安全知能システムの構成に有用であることを明らかにすることができた.今後は,直接アロケーションに基づく階層構造に基づくダイナミックリコンフィギャラブルVLSIの自動的にマッピング手法を検討する必要がある.
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
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