前年度までに開発したUnified Central Congestion Control (UC3) Architectureを用いてデータセンターによりインターネット上の様々な通信制御を行う研究を実施した。 1)TCPの公平性改善手法 TCPはRTTの大きさによってスループットの割り当てが不公平になることが知られている。それを開発するためにネットワークの内部で収集したフロー数などの情報を用いて公平性を改善する手法を提案し、その性能を明らかにした。 2)ハンドオーバ性能改善手法 無線ネットワークでハンドオーバが発生すると、スループットなどの通信性能が悪化する。そこで、データセンターに導入したトランスポート層制御サーバを用いてハンドオーバ信号受信後に適切なトランスポートパラメータを設定する方式を提案し、その性能を明らかにした。
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