車載カメラで市街地を繰り返し撮影したストリート画像系列を主な入力に,市街地の時空間モデリングを行う方法を研究し,用途や入手可能なデータの種類に応じて使い分け可能な方法を複数実現した.並行して,東日本大震災の被災地を対象に,撮影車両を走行させて映像記録を定期的に取得し,復興の過程を記録した.得られたデータは,本計画以前のものと併せて約40テラバイトである.また,同データを用いて開発した方法を検証した.以上により,同震災を対象に,震災直後の状況,月単位の復旧,年単位の復興過程それぞれの可視化と,将来起こり得る災害を対象に,被害状況を迅速に把握することの両方について,技術的な道筋を付けた.
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