本研究では遠隔共同作業に関わるもので、人間と異なる特質を持つ機械や、他の人間に遠隔地から接続し、全周囲映像等を通して遠隔地の環境と相互作用することを支援する。従来のテレプレゼンス研究とは異なり、遠隔地の存在との差分を積極的に利点として活用するところが大きな特徴である。研究の前半ではドローンとの接続を対象とし、人間の姿勢変化や跳躍などがドローンと接続し没入感覚を生み出すことを確認した。後半では頭部搭載全周囲カメラを開発し、一人称映像で不快な体験となる画像揺れを解消し、利用者が自由な方向で環境を観測することを可能にした。研究成果は学術論文のみならず新聞やテレビ放送でも複数回取り上げられ報道された。
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