研究課題
庭アリやミナミコメツキガニ、アユや真性粘菌について、異なる知覚モダリティーの重なりなどに起因した、外部刺激と知覚の間の一対多関係を明らかとし、そこに内部予期が潜むことを示唆した。その結果群れ自体が一個の全体性を担うこと、群れが個体間相互認知の場となっていることを明らかにした。この延長上に、内部予期がベイズ推論と逆ベイズ推論の重ねあわせで実装できるモデルを提案し、内部予期の一般化を進めた。また、亜熱帯の干潟に生息するミナミコメツキガニの砂上活動量および他個体への接触頻度は、隣接他個体の視覚的配置の影響を受けることを実験で示した。また、他個体への接近と忌避の選択は、個体によって大きく異なることを明らかにした。臨界状態へと自己組織化する適応的ブーリアンネットワークモデルを提案し、その振舞いについて理論研究を行った。特に、ネットワーク上のダイナミクスに対 して平均場近似を仮定し、ネットワークの入力次数分布の時間発展が従うマス ター方程式を導出してその定常解を求めることで、定常入力次数分布とネットワーク上のダイナミクスの関係を明らかにした。また、様々なブーリアンダイナ ミクスに対して数値シミュレーションを行い、その結果と解析解がよく一致することを示した。真性粘菌変形体に対し誘引忌避混合刺激(好悪の両方を含む刺激に相当)を与える実験により、変形体の混合刺激に対する応答が誘引傾向か忌避傾向かのどちらかに二者択一的に分岐することを見出した。また、この現象に関する遺伝子制御ネットワークモデルを作成し、現象の再現が可能であることを示した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 1件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
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