生物の持つ多様性や生存戦略を情報処理に利用することで、より柔軟な処理や機知に富んだ判断を計算機上で実現することが期待される。本研究では、遊泳性微生物ミドリムシの生存戦略行動と多様性を実験で明らかにし、それらをソフトコンピューティング機能として実装することを目指して研究を行った。ノイズ振動子を状態変数としたニューロコンピューティングと粒子シミュレーションタイプのニューロコンピューティングを対象とした。組み合わせ最適化などの問題に対して、短時間に近似解を次々に獲得する機能を実現した。さらに、確率的な計算ルールの適用という新しいアプローチによって、確率的ニューロコンピューティングを実現した。
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