研究課題/領域番号 |
25280106
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
黒田 知宏 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10304156)
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研究分担者 |
竹村 匡正 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (40362496)
粂 直人 京都大学, 情報学研究科, 特定准教授 (00456881)
岡本 和也 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60565018)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 医療情報 / ユビキタスコンピューティング |
研究概要 |
本研究では、実世界(臨床現場)と情報空間(電子カルテ)を統合して、状況に合わせて実世界上に「さりげなく」情報提供を行う、実世界指向ユビキタス医療情報サービスのあり方を明らかにすることを目指している。 当初設定した四つの課題の内、本年度は A)実世界の情報を取得するセンサネットワーク、C) 実世界へ直接的に情報を提示する仕組み、の二つについて開発を行った。 前者では、BluetoothのInquiryプロセスを適切に用いることでローミングと位置計測が可能なセンサネットワーク環境に繋がり、一般的なシリアル通信をサーバ=移動体感で仲介する、Bluetooth Serial Adaptar (BTSA) を開発し、シリンジポンプ装置の情報転送が行えることを確認した。 後者では、上記センサネットワークを用いて得られた位置情報をもとに、看護師が持つ携帯端末に、看護師の目の前の患者に関わる点滴実施情報を提示する環境を試作し、看護師にインタフェースなどに関する評価を受けた。その結果、余りインテリジェントな提示よりも固定的な提示の方が、安全面での効果が高いことなどが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画したとおり、今年度はセンサネットワーク開発と、情報ディスプレイ開発を実施することが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、当初予定通り、今年度開発した試作環境を用いて、状況推定サービスの開発と、これを利用するシナリオについての研究を行い、情報サービスの一つの形を現出することを目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
国際会議の国内開催などにより、旅費の使用が予定よりも少なくなったため。 次年度研究において、実験環境整備のための費用として使用予定である。
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