• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

大学向OSSの翻訳に適用する共通翻訳メモリの開発と国際コミュニティへの展開

研究課題

研究課題/領域番号 25280127
研究種目

基盤研究(B)

研究機関法政大学

研究代表者

常盤 祐司  法政大学, 情報メディア教育研究センター, 教授 (70434181)

研究分担者 出口 大輔  名古屋大学, 情報連携統括本部, 准教授 (20437081)
喜多 敏博  熊本大学, eラーニング推進機構, 教授 (20284739)
宮崎 誠  法政大学, 情報メディア教育研究センター, 助手 (60613065)
梶田 将司  京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (30273296)
平岡 斉士  京都大学, 学際融合教育研究推進センター, 准教授 (80456772)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード翻訳メモリ / オープンソースソフトウェア / 国際化 / 大学教育 / eポートフォリオ / 授業支援システム
研究概要

本研究では大学向オープンソースソフトウェア(以下,OSS)で使われる用語を統一するため,大学向共通翻訳メモリの開発を行うとともに,この翻訳プロセスを国内外のコミュニティに展開することを目的としている.なお翻訳メモリとは英語の原文と日本語の翻訳文がセットとなったXML 形式のデータベースである.
本年度はOSS授業支援システムのSakai, Moodle,およびOSS ePortfolioシステムの Maharaを対象として翻訳を行った.翻訳支援システムとしては翻訳メモリを生成することができるSaaS形式で提供されるTransifexを採用した.採用の際にはTransifex, Inc.に本研究の意義を説明し,想定している予算に見合う価格で契約することができた.年度末にはSakai 2.9.3, Moodle 2.6.1, Mahara1.8.1についてすべての翻訳を完了し,結果としてそれぞれの翻訳メモリを作成することができた.これらの翻訳メモリは研究用Webサイトにて公開している.
これらの翻訳に先立ち,8月には本研究メンバを中心とした2日間のアンカンファレンスを開催し,それぞれのコミュニティにおける翻訳の現状などについて報告を行うとともに,実際にTransifexによる翻訳を体験するWorkshopを行った.
また,それぞれのOSSを開発するコミュニティに対する活動として,Sakaiコミュニティの年次国際大会であるApereo Conference, MaharaコミュニティのMaharaUK,MoodleコミュニティのMoodle Research Conference(以下,MRC)に参加し,Apereo Conferenceでは翻訳メモリを使ったコミュニティ翻訳の提案とデモ,Mahara UKおよびMRCでは関係者にヒアリングをすることにより現状調査を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

翻訳対象として予定していたSakai, Moodle, Maharaを翻訳支援システムであるTransifexにて翻訳し,それぞれの翻訳メモリを作成できた.翌年度の研究ではこれらを統合して共通翻訳メモリを作成する予定だが,それに必要となる翻訳メモリを得ることができた.
また,本研究ではこれらのオープンソースソフトウェアを開発するコミュニティにて研究成果を展開することも目的としているが,Sakai, Moodle, Maharaの年次国際大会に参加し,提案あるいは国際化を担当している開発者へのヒアリングを通じて,コミュニティ翻訳に関する現状把握ができた.

今後の研究の推進方策

今年度はコミュニティ翻訳を実現する翻訳支援システムであるTransifexによる翻訳が実施でき,かつ対象とするSakai, Moodle, Maharaの翻訳メモリを作成できた.次年度はこれらの翻訳メモリを統合し共通翻訳メモリを開発する予定であるが,それぞれの翻訳メモリを得ることができたので,当初の予定通り研究を進めることができる.
また,Sakai, Moodle, Maharaにおけるコミュニティ翻訳の状況が把握できた.次年度はそれぞれのコミュニティに本研究の成果を提案する予定であったが,これも予定通り実施する.また研究メンバを中心としたアンカンファレンスも夏休み時期に予定通り開催する.

次年度の研究費の使用計画

研究分担者(出口)において実証実験の被験者として予定していた本研究メンバーではない名古屋大学の一般教職員への謝金が不要になった.
研究分担者(梶田)において国内交通費を利用しなかった.
翻訳支援システムがドル建ての契約になっており,円安のための価格上昇分などに充当する.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] コミュニティによるSakai/Mahara/Moodle日本語化プロジェクト2014

    • 著者名/発表者名
      常盤祐司,宮崎誠,梶田将司,平岡斉士,出口大輔,喜多敏博
    • 学会等名
      Ja Sakaiカンファレンス 2014
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20140310-20140310
  • [学会発表] Open Apereo 2013 Conference 参加報告2013

    • 著者名/発表者名
      常盤 祐司,宮崎誠,出口 大輔,平岡 斉士,梶田 将司
    • 学会等名
      情報処理学会CLE研究会
    • 発表場所
      琉球大学
    • 年月日
      20131214-20131215
  • [学会発表] Looking Back and Looking Forward: Twenty Years of Internationalization of Apereo Projects2013

    • 著者名/発表者名
      Shoji Kajita, Benjamin Oshrin
    • 学会等名
      Open Apereo 2013 Conference
    • 発表場所
      San Diego, United State
    • 年月日
      20130602-20130607
  • [備考] TMXプロジェクト

    • URL

      http://www.sakaiproject.jp/tmx/

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi