研究課題
1. AsiaFluxデータなどの地上観測データに関しては、新たにデータが入手できるようになった4サイトのデータ前処理などを行い、データベースに追加した。その結果を受けて、経験モデル(サポートベクタ回帰モデル)を実行して、アジア域のCO2フラックスのデータセットを構築した。このデータをMetOp-A衛星に搭載されたGOME-2センサからのクロロフィル蛍光や、CarboEastAsiaモデル比較結果、GOSAT レベル4Aデータとの比較を通して、本研究で構築した経験モデルによる推定結果の優位性を示した。2. 実験1「現状モデル実験」のサイトレベルランについては、平成27年度に改訂された地上観測データをもとにモデル実験を実施した。AsiaFluxデータやインベントリデータとの比較を通して、現状のモデルにおいては、CO2フラックスや炭素プール量などについて、再現性に改善の余地が大きいことを示した。3. 実験1「現状モデル実験」の空間モデルランについては、平成26年度得られたモデル出力結果を利用して、いくつかの広域地域でモデル結果と観測をベースにした推定結果との相互比較を行った。例えば、シベリアにおいては、過去約30年間において、継続的にCO2吸収量が増えていることがモデル間における共通の結果として得られた。これらは、大気CO2濃度観測と大気輸送モデルをベースにした手法(インバース解析)とも一貫した傾向を得た。4. 実験2「改善モデル実験」については、Biome-BGCを主な対象として、フラックス観測データを利用したパラメータ最適化やサイトの攪乱履歴などを入れることにより、モデルの結果が観測データに近くなることを確認した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Geophysical Research Biogeosciences
Remote Sensing of Environment
巻: 177 ページ: 160-170
10.1016/j.rse.2016.02.020
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