研究課題
地表面の被覆状態が変化することで、将来に熱帯域の大気‐陸面相互作用がどのように変化し、降水量等に影響するのかについて明らかにする必要があることから、ボルネオ島を対象として、地表面被覆が変化した場合の降水量への影響に関する数値実験を行った。行った実験は、実際の土地被覆状態を仮定した実験(Control run)、標高が100 mより低い土地(全陸地の約36%)の被覆を荒地に変えた実験(Low barren run)、そしてボルネオ島全体の土地被覆を荒地に変えた実験(All barren run)の3通りである。結果として、Low barren runでは、低地における蒸発散量の減少に伴い、OLRの増加と可降水量の減少がみられ、低地だけでなく山地においても減少がみられた。また、All barren runでは、これらの変化量は大きくなった。ただし、陸上の平均可降水量の減少量は数kg m-2程度であった。また、Control runに対し、Low barren runでは蒸発散量が約27 mm(約23%)減少し、降水量が約44 mm(約16%)減少した。All barren runでは、Control runに対し、蒸発散量の減少量は約71 mm(約62%)、降水量の減少量は約118 mm(約43%)であった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Agricultural and Forest Meteorology
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Journal of Geophysical Research -Biogeosciences
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