植物プランクトンの光合成に伴う無機態窒素利用に関する知見の獲得を目的として、西部太平洋の亜寒帯・亜熱帯の2地点(K2, S1)の2012年から2015年の夏季ブルーム期間に、表層域のクロロフィル色素の窒素同位体比、一次生産者の光合成基質となる無機態窒素の濃度と窒素同位体比を測定した。得られたデータを分担者が開発した安定同位体海洋窒素循環モデルを用いて解析した結果、西部北太平洋における植物プランクトンによる栄養塩窒素利用バランスが定量的に復元された。研究成果の一部は査読論文および国際学会・国内学会にて発表され、他の成果も早期に論文および学会として発表するよう準備中である。
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