研究課題/領域番号 |
25281035
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松藤 敏彦 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00165838)
|
研究分担者 |
東條 安匡 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70250470)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 廃棄物処分場 / 準好気性構造 / 適正管理 / 早期安定化 / エアレーション |
研究実績の概要 |
2年目までで,現地調査により集排水管から流入した空気が廃棄物層を通過し,ガス抜き管から流出することを明らかにした。ガス温度と流速の間の正の相関,および気温と比較したガス温度の高さが空気流れの指標となることから,全国の一般廃棄物処分場を対象に調査を行い,埋立地内の空気流動が見られる処分場が少ないことがわかった。3年目は,対象を産業廃棄物処分場へと広げ,現地調査も行ってより一般性の高い知見を得ること,および空気流動のメカニズムを明らかにすることを目的とした。 メカニズムについては,高さ50cmのアクリル製カラムに乾燥機で一定温度に加熱したアルミナビーズを充てんし,上部に設けたオリフィスで流速を測定した。温度が高いほど流速が大きく,実験結果はエネルギー保存則にもとづく自然換気理論がよく適合した。すなわち,内部温度が高いと浮力が生じ,空気の上昇によって内部が負圧となり、下部から空気を誘因することがわかった。 また産廃処分場において,1年目と同様のトレーサーガス応答などの調査を実施した。底部に浸出水が滞水しているにもかかわらずガス抜き管からのガス流出が見られ,周辺のガス抜き管から流入していた。ガス抜き管の収支は流入<流出であり,周辺の斜面部からも流入していたと考えられる。すなわち,埋立地への空気供給で最も重要な要素は出口であるガス抜き管の健全さであり,底部集排水管が空気を安定的に供給する役割を持つ。周辺ガス抜き管,斜面からも補助的に空気が流入するが,出口,入口を健全に保つことが廃棄物の安定化を促進することになる。 3年間の研究によって,埋立地の現状診断,適正化手法を提案し,埋立地管理者の知識啓発に十分な知見を得た。今後,論説,講演,報告書等によって周知をはかる予定である。
|
現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
次年度使用額が生じた理由 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
次年度使用額の使用計画 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|