溶融塩電解と液体金属を用いた希土類金属の分離・回収プロセスの確立を目指し、450℃の溶融LiCl-KCl-DyCl3-NdCl3中で液体Zn、Sn、Bi電極を用いて電解を行ったところ、Dy-Nd-Zn、Dy-Nd-Sn、Dy-Nd-Bi合金を形成させることができた。合金中のDy/Nd質量比はZnとBiで約2となり、DyとNdの高精度な相互分離は難しいことがわかった。また、溶融塩中の希土類金属とFeは液体金属電極中の存在位置又は電位によって分離できることがわかった。一方、液体Snに浸漬したNd-Fe-B永久磁石を陽極に用いて電解を行ったところ、DyとNdが溶融塩中に溶出することを明らかにした。
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