研究課題/領域番号 |
25282004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
岡本 誠 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (90325887)
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研究分担者 |
秋田 純一 金沢大学, 電子情報学系, 教授 (10303265)
伊藤 精英 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (90325895)
小野 哲雄 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (40343389)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ユーザインタフェース / 体性感覚 / 触感 / 音感 / インタラクション / 感覚拡張 / 情報デザイン |
研究概要 |
本研究は,視覚・聴覚障がい者や健常者が触感や音感を拡張してランドスケープやサウンドスケープを形成できる環境知覚のユーザインタフェース(UI)を研究するものである.初年度にあたり,全体計画や感覚に関する基礎的な研究情報の取得などを行った. 1. ランドスケープ(物理環境)認識装置のUI研究では,感覚装置の身体化を目指して,議論やゴールイメージの作成を行った.指の関節覚を利用した環境認識装置(政谷,秋田)や,頭皮への距離情報の提示装置(兼子,小野//「情報処理学会北海道支部研究奨励賞受賞」)、距離情報を骨伝導で伝える装置(COCODIO、新山、岡本)を研究開発し、学会で報告した。また,当該研究成果をまとめた論文(伊藤ら)が、国際会議(icchp2014)に採択され、2014年の6月発表する。 2. サウンドスケープ(音環境)認識装置のUI研究では、聴覚障がい者グループとデザイン学生と合同でインクルーシブデザインワークショップ等を行い,課題の理解とアイデアの考案を行った。音情報を髪の毛に振動で伝える環境装置(ONTENA、本多、岡本)を研究開発し、学会等で発表し、受賞(日本デザイン学会「Creative Award」と「Reflective Award」のダブル受賞)した。また,この研究の論文(本多、岡本)が、国際会議(icchp2014)に採択され、2014年の6月発表する。 3. ユーザ参加型デザインの手法(ユーザの要求事項を明確にするため,組み替え可能なムービングプロトタイプを用いてユーザ自身の要求を外在化する手法)の研究では,視覚障がい者用にプロトタイプ制作環境(クリエイティブキット)を開発(大槻、岡本)し、盲学校の児童生徒を対象としたワークショップ(評価会)を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新しい伝達機構(多点結節)の開発は、簡単なプロトタイプの作成に留まっている。構想にかける時間が不足していた。今期に動くモデルを開発したい。ONTENA(音のインタフェース)や頭皮への距離情報の提示装置の研究は、順調に進んでおり、今年は更に発展させたい。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、特に、以下の点に注力したい。 1)体性感覚の基礎研究:人の生態学的感覚メカニズムについて、専門分野の研究者らと交流を持ちながら、基礎研究を進める。 2)感覚装置の身体化:自然に感覚装置の情報を人に伝えるための伝達方法の研究を行う。 3)外部発表や特許化も積極的に行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
多点感覚伝達装置の試作が時間的に間にあわなかったために、執行できなかった。 今年度に多点感覚伝達装置を行う計画である。
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