片頭痛をもつ人に適した照明条件について、くつろぎと執務作業の行為を対象とした実験を実施した結果、片頭痛をもつ在室者は高照度・高色温度の照明条件を好ましく感じない傾向が示された。また、肌の見えと照明の分光条件との関係について、517-560nmの波長成分を含む照明条件は肌の見えの好ましさを低下させることが明らかとなった。食肉の加熱時には照明光の分光条件により、焼き加減の程度が2段階以上異なって見える場合もあり、焼き加減の判断に照明光条件が重要であることが示唆された。なお、照明光条件が変化した場合の順応過程を明らかにすることで、一定時間が経過した後も前順応照明条件による影響が残ることがわかった。
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