研究課題
基盤研究(B)
冬季における高齢者入浴死の予防指針を以下のように提案する。・脱衣室・浴室を暖めておく:脱衣室・浴室の室温は20℃以上とする。・熱い湯に長時間浸からない:湯温38℃程度の半身浴が望ましい。そのためにも、脱衣室・浴室を暖める必要がある。・湯船から急に立ち上がらない:起立性低血圧および水圧の解除により、急激な血圧低下が生じ失神に繋がりやすい。・飲酒後の入浴はしない:高温浴は血圧の低下をもたらすが、飲酒は更なる血圧低下を伴う。・家族に声をかけてから入浴する:浴槽内での溺死を防ぐには、家族によるこまめな声かけが必要。年齢、浴室温、入浴回数や形態がどの程度のリスクファクターとなるかは、今後の課題である。
衣・住生活学