研究課題/領域番号 |
25282023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
等々力 英美 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60175479)
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研究分担者 |
崎間 敦 琉球大学, 保健管理センター, 准教授 (10325839)
大屋 祐輔 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30240964)
高倉 実 琉球大学, 医学部, 教授 (70163186)
白井 こころ 琉球大学, 法文学部, 准教授 (80530211)
加藤 潤三 琉球大学, 法文学部, 准教授 (30388649)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 食行動 / 介入研究 / 沖縄 / 生活習慣病 / 食育 |
研究概要 |
沖縄特産の緑黄色野菜を主体とした沖縄型食事による介入研究(チャンプルースタディ)の成果を基に、伝統的沖縄型食事による3世代(または2世代)への介入が社会経済的要因との関連を視野に入れた健康的な行動変容をもたらす介入効果の検討を行う。対象として3世代、2世代同居または近傍居住の地域住民への地域割付比較試験により、介入の有効性について社会疫学・栄養疫学的検討を行う。本研究の1年目の対象集団の設定と、介入のための諸準備を行った。以下の内容を検討した。 1.介入方法:地域割付比較試験。クロスオーバーデザインによる介入研究 2.地域および対象:地域は沖縄県南部における町立4小学校在籍の保護者および児童を対象とした。ベースライン設定は、児童ベースで行い、全児童1945名を対象とした。 保護者は、参加同意の促進を促すために、各種の広報手段により募集中である。 3.ベースライン時の児童の学校健診時における随時尿を収集した。保護者は、収集準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、沖縄県南部地区において約2,000名の児童ベースの集団を対象設定ができ、これをベースライン集団として親世代、祖父母世代の世帯単位の集団の構築の設定が可能になった。 地域における協力機関である小学校および町教育委員会との連携協力も万全である。介入としては、現在、食育活動を中心とした介入を行っているが、その一環として介入集団へ、沖縄伝統食をベースにした減塩と野菜摂取を促すレシピおよび関連情報による介入が進行中である。
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今後の研究の推進方策 |
今後、地域における諸団体(たとえば、商工会議所、社会福祉協議会、老人会、青年会)との協力をいただき、介入対象者の拡充を図る予定である。 その他、支障となる障害は生じていない。
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次年度の研究費の使用計画 |
保護者の同意をしていただける数が、3月までに予定していた数に達しておらず、さらに広報活動に時間を要した。その結果、4月以降にずれ込み、介入器材購入の時期が遅延したため。 26年度:年度内に、簡易型自記式食事歴質問票(BDHQ)を、対象者に配布し、個人別に調査結果を返却し、それに対応した食育介入を、個人および集団単位で実施する。介入前後に、食事調査、運動習慣、社会疫学的調査を実施する。介入期間中に、介入群においてニュースレター(ランチョンマット)を1ヶ月に1回の割合で配布する。学校における食育(食事・栄養知識質問票等)を介して、児童から保護者へ食育情報を伝えることにより、児童だけではなく保護者の食事行動変容が起こるかを、介入前後の比較を通して明らかにする 27年度:26年度の介入の継続と、得られたデータの集計と解析を行い、結果の発表と論文化を行う。
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