研究課題/領域番号 |
25282046
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
札野 順 東京工業大学, 大学マネジメントセンター, 教授 (90229089)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 工学教育 / 技術者倫理 / グローバル化社会 / モデル・シラバス / 学習・教育目標 / 教育目標 / 海外共同研究者 |
研究実績の概要 |
本研究は、研究代表者が委員長を務める(公)日本工学教育協会の技術者倫理調査研究委員会と、2015年8月まで所長を務めていた金沢工業大学科学技術応用倫理研究所が共同して実施している。米国、英国、韓国、台湾、カタール、シンガポールなどの海外共同研究者が参画している。 本研究の目的は、グローバル化が急速に進む21世紀の国際社会において、技術者に求められる倫理的資質・能力を同定し、それらを育成するための教育(教育目標、教材、教育方法、測定・評価法など)を検討することにより、国際的に適用可能なモデル・シラバスおよび教育モジュールを開発することである。 平成27年度は、平成26年度に行った、学習・教育目標についての海外アンケート調査結果と比較するため、日工教技術者倫理インタレストグループ、技術士会関連シンポジウム参加者等を対象に国内アンケートを実施した。平成26年度までの国内国際ワークショップ、上記国内外アンケート調査から得られた意見をもとに、学習・教育目標の改訂作業を行った。また、平成28年2月に、東京工業大学大岡山キャンパスで国際ワークショップを開催し、改訂案について米国、オランダ、カタール、台湾からの講師のコメントをいただくと共に、各国の技術者倫理教育、研究倫理教育の実態を報告いただいた。 26年度に引き続き、学習・教育目標を達成するためのモデル・シラバスや教育モジュールの開発及び英文化を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実施計画に従い、概ね順調に進展しているが、平成28年2月に開催した国際ワークショップでの意見を慎重に吟味し、学習・教育目標改訂版に反映するため、当初平成27年度までだった研究期間を平成28年度まで延長し、改訂作業にあてることとした。
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今後の研究の推進方策 |
各学習・教育目標に対応した教材(モデル・シラバスや教育モジュール)の開発は終了した。平成28年度は学習・教育目標改訂版(2016版)を完成して国内外に発表し、それと共に、学習・教育目標達成のための教材を提供するシステムの構築を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年2月に開催した国際ワークショップでの意見を踏まえて、学習・教育目標改訂版をまとめるために、研究期間を1年間延長したため。
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次年度使用額の使用計画 |
学習・教育目標改訂版作成に伴う研究打ち合せのための旅費として使用する。
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