研究課題/領域番号 |
25282054
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
松田 憲幸 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (40294128)
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研究分担者 |
小倉 光博 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90326364)
池田 満 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (80212786)
瀧 寛和 和歌山大学, システム工学部, 教授 (10304180)
橋田 浩一 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (00357766)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 教育工学 / メタ認知 / オントロジー工学 / 看護教育 |
研究概要 |
患者にとっての‘生きる価値’にまで思いをはせる看護は、仕事の上で重要なことのほとんどが言葉に表せないサービスの一つである。しかしながら、今日、病院の現場では、昔ながらの徒弟制による‘たたきあげ’の指導が失われつつある。今、看護サービスの質の基礎になる‘よく’考える力を育成する指導法を確立し、看護組織と協働で現場へ持続して教育効果を波及つづける仕組みを実証を通して構築する。本申請は看護組織改革のための看護サービス・イノベータ育成法を確立し、病院組織と協働で持続して現場へ波及つづける仕組みを実証する。そのために、取り組んだ課題は次の2つ.(1)指導の持続性: 研修を修了した看護師を組織変革のキーパンソンとして位置づけ、看護管理部門の教育ビジョンおよび各部署の実情を汲み取るための体制を整え,実証実験(研修)を6月から7月,9月10月,1月から3月の計3回を実施した。(2)指導の経緯の共有: 指導の結果だけでなく、指導に至る理由や手順といった経緯を共有する必要がある。まず、現場から収集した指導の効果を測定して指導の語いを体系化オントロジーを構築した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実証のための研究協力体制を整え,6月から7月,9月10月,1月から3月の計3回の実証実験を実施した.看護の指導とその記録を行い,収集したデータから指導効果分析,および,指導語いの体系化,指導蓄積スキーマの設計を実施した.
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今後の研究の推進方策 |
実証実験を実施するための体制を引き続き維持し,看護の記録と指導を継続する.さらに構築した体系をもとに指導法を確立し,教材を整備し,また指導を蓄積するデータベーススキーマを構築する.さらに指導リポジトリの開発を行う計画である.
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度から平成27年度まで実証のために実際の看護現場の指導記録の収集を計画しているが,これまでの分析結果から,今後,研修を修了したリーダ的な役割を担う看護師を対象とした研修(オリエンテーション)の実証対象を拡大する必要が生じたため. 拡大する実証実験のために,新たに中堅看護師の実施体制を整えて実施する.その分析結果をもとに指導法を構築し,さらに適切な教材の開発,ツールの開発を行う.
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