研究課題/領域番号 |
25282061
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
岡崎 弘信 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 教授 (80405084)
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研究分担者 |
稲川 敬介 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教 (50410759)
福田 衣里 中国短期大学, 英語コミュニケーション学科, 講師 (50617488)
岩崎 彰典 岡山理科大学, 情報処理センター, 准教授 (60258209)
C Burrows 関西学院大学, 言語教育研究センター, 講師 (70454858)
木戸 和彦 環太平洋大学, 次世代教育学部, 准教授 (80599184)
橋本 信一 電気通信大学, 情報理工学部, 准教授 (60350500)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 教育工学 |
研究実績の概要 |
リーディングが弱い者もあれば語彙面に弱点がある者もいる、また基本的な音さえ聞き取れない者など、学習者個々の英語力は千差万別であり、TOEIC 等客観テストの点数がわかってもその改善方法が判然としないのでは、学習者にとって幸せなことではない。このようなことを改善するために、本研究では二つの工学的手法、オペレーションズ・リサーチ(OR)の最適化手法、およびニューラルネットワークを利用したカオス的時系列の短期予測の手法を取り入れながら、既に開発済のe-ラーニングシステムと連動する包括的「テーラーメイド型教育カルテ」の開発を目指している。26年度は以下の通り研究計画を実施した。 1.昨年度作成した「語彙学習用データベース」とe-ラーニングプログラム「Vocabulary Manager」をもとにリーディングモジュールを開発した。また「Vocabulary Manager」に音声を聞かせる単語テストモジュールも組み込んだ。 2.昨年度購入したAFP World Academic Archiveのビデオニュースを「Vocabulary Manager」にリンク付けし、さらにリーディングモジュールを通して授業での利用を可能とした。 3.Vocabulary Sizeを計測する機能として、日本国内でもしばしば利用されているPaul NationのVocabulary Size Test (monolingualバージョン)を実験的に組み込み、学習前後のpre- and post-testとして利用できるようにした。 5.ニューラルネットワークを利用したカオス的時系列の短期予測の手法により過去の学習成績から未来の学習成績を予測し学習者に提示し、実際の成績との対比により学習努力を評価可能とした学習支援装置に関する国内新規特許を27年5月に出願(予定)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度はシミュレーションモデルの作成が遅れていたが、本年は基本的に二つのモデルを稼働させることができた。カルテの基本形もほぼ完成し、27年度から現場での運用を開始できるところまでこぎつけた。 新規特許のうち、ひとつめの特許出願準備ができ、27年度5月に出願予定。
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今後の研究の推進方策 |
実際の授業でカルテを導入しながらプログラム自体を修正し、また最適化を実現するためのデータを取り始める。
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次年度使用額が生じた理由 |
カルテにおけるいくつかのモジュールの実装が年度をまたいだため、開発予算の執行が次年度にずれ込んだ。
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次年度使用額の使用計画 |
カルテの開発を継続して行われているので、26年度の残額は27年度に予算執行予定。
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