研究概要 |
今年度は、以下の1件の口頭発表を実施し、2本の論文、1本の総説記事を執筆した。 [論文](1)佐藤 賢一「「石塚六郎兵衛算術」―和算家の算術修行日記」、『科学史研究』、No. 266(2013)、pp. 92-100./(2) Ken'ichi Sato, “Surveying in Seventeenth-Century Japan: Technology Transfer from the Netherlands to Japan,” HISTORIA SCIENTIARUM, Vol.23 (2013), No.2, pp. 92 - 112./[総説](3)佐藤賢一 「科学研究費「近世日本の科学史史料ならびに自然災害史料の総合的研究」の紹介」、『科学史研究』第52巻(2013)、No.267. pp. 129 - 133./[口頭発表](4)佐藤賢一 「海図からみる震災―牡鹿半島を中心として」、東京大学史料編纂所共同研究報告会、2014年2月 (1)では、近世の和算家の旅日記を翻刻紹介し、当時の数学者の活動や環境を話題にした。(2)では測量術に関係する資料のうち、海外の技術に由来する物を採り上げて、その伝来経路について議論した。(3)は本研究課題の概要を紹介し、田中芳男関係資料の全体像を話題とした。来年度以降も、田中芳男資料については、分析を進めていく予定である。(4)では、明治初期に描かれた三陸沿岸の海図を分析し、三陸大津波の被害を受ける以前の地理情報を把握し、紹介した。
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