研究課題
過去117年間のPJパターンを定義し、長期変動を調べ、1897年-2013年までの過去117年間分の気象観測データを復元し、夏季西部北太平洋モンスーンの指標であるPJパターン指標を定義した。東アジアの夏の気温、東南アジアの雨季の雨量、沖縄や台湾を通過する台風数、日本のコメの収穫量、長江の流量等との関係に相関の明瞭な時期と不明瞭な時期とが数十年周期で繰り返し訪れていることを明らかにした。この研究は学術論文にまとめて、出版した。さらに、プレス発表を行い、10社以上の新聞などに記事が掲載された。1877年に日本の約30か所の灯台において日々の気象データを記録した資料のデジタル化を実施した。旧フランス領インドシナにおける20世紀前半の降水資料のデジタル化を実施した。デジタル化した資料に基づき、ベトナムならびにカンボジアにおける降水特性の100年スケールでの長期変動傾向を明らかにした。1867~2013年におけるマニラ(フィリピン)の日降水量データを使用し、降水の季節進行の長期変化傾向を解析した。その結果、マニラの雨季入りの遅速には20年程度の周期的な変動がみられた。マニラにおける雨季明け(乾季の入り)の長期変化傾向をみると、平年は11月末~12月中旬頃に始まる雨季明けが、1980年代後半以降、1月初め頃にずれ込む傾向にあることがわかった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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