• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

原発事故からの被災者と地域の再生に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25282116
研究種目

基盤研究(B)

研究機関福島大学

研究代表者

塩谷 弘康  福島大学, 行政政策学類, 教授 (50250965)

研究分担者 鈴木 典夫  福島大学, 行政政策学類, 教授 (90299165)
千葉 悦子  福島大学, 行政政策学類, 教授 (30217244)
丹波 史紀  福島大学, 行政政策学類, 准教授 (70353068)
清水 晶紀  福島大学, 行政政策学類, 准教授 (20453615)
関谷 直也  東洋大学, 社会学部, 准教授 (30422405)
佐藤 達哉  立命館大学, 文学部, 教授 (90215806)
廣井 悠  名古屋大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (50456141)
除本 理史  大阪市立大学, 経営学研究科, 教授 (60317906)
天野 和彦  福島大学, 学内共同利用施設等, その他 (80649533)
開沼 博  福島大学, 学内共同利用施設等, その他 (90647885)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード東日本大震災 / 原発事故 / 広域避難 / 災害時要援護者 / 風評被害
研究概要

本研究は、東日本大震災および福島原発事故によって避難を余儀なくされた地域を対象に、原子力発電所事故とそれにともなう原発災害における被災者と地域の復興・再生のモデルを形成するための総合的研究である。
震災から3年経つ現在も県内外に約14万人が「ふるさと」をうばわれ、見通しの立たない避難生活を余儀なくされている。こうした中で、「広域避難」「避難の長期化」「コミュニティの崩壊と社会的孤立」が大きな課題となって現れてきているが、こうした原発事故の特徴をふまえ、その復興・再生のモデルも異なった過程を歩まざるを得ず、新しい災害復興モデルの構築を必要としている。
本研究は、住民の避難生活における住居・就労・学校教育・健康・家庭生活など避難者の生活課題を継続的に調査し、新たな復興・再生モデルの構築のための総合的な研究を行う。
本年度は、長期避難者の生活拠点の整備における住民の参加と合意形成の視点から、主には双葉郡などを対象にした復興計画に関する調査研究、さらに避難者の生活課題に関する調査項目の策定などについて研究グループで検討を行った。
なお、こうした研究における成果として、清水修二・松岡尚敏・下平裕之編『東北発 災害復興学入門 巨大災害と向き合う、あなたへ』(山形大学出版会、2013)、平山洋介・斎藤浩編『住まいを再生するー東北復興の政策・制度論』(岩波書店、2013)などの出版物を刊行することができ、その研究成果の公表に努めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

清水修二・松岡尚敏・下平裕之編『東北発 災害復興学入門 巨大災害と向き合う、あなたへ』(山形大学出版会、2013)、平山洋介・斎藤浩編『住まいを再生するー東北復興の政策・制度論』(岩波書店、2013)などの出版物を刊行し研究成果の発表に努めるなどした。
ただし、被災者調査に関わる実施については、その調査フレームの作成に一定の時間を要している。

今後の研究の推進方策

広域避難調査、風評被害に関する調査研究などを中心に、引き続き調査研究に努めるとともに、海外の災害復興に関する国際的研究との連携もはかる。さらに、シンポジウムなどを開催するなどし、引き続き本研究の成果の社会的公表に心がけたい。

次年度の研究費の使用計画

調査研究の進捗により、次年度継続的に調査を行う必要性があることから、次年度にその費用を繰り越し使用する計画とした。
謝金および旅費等に使用することにより、調査研究の着実な進展をはかりたい。

  • 研究成果

    (40件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (18件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (14件) (うち招待講演 5件) 図書 (7件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 大規模災害時における自治体の役割ー福島第一原子力発電所事故の経験からー2014

    • 著者名/発表者名
      丹波史紀
    • 雑誌名

      人権と部落問題

      巻: 2014.2増刊号,第854号 ページ: 47-60

  • [雑誌論文] 原発災害被災地 福島における現実と課題2014

    • 著者名/発表者名
      丹波史紀
    • 雑誌名

      住民と自治

      巻: 2014年3月号 ページ: 11-15

  • [雑誌論文] 東日本大震災と原発事故における被災者と被災地の現状と課題2014

    • 著者名/発表者名
      丹波史紀
    • 雑誌名

      Nextcom

      巻: vol.17 ページ: 18-27

  • [雑誌論文] 「ふるさとの喪失」被害とその救済2014

    • 著者名/発表者名
      除本理史
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 86(2) ページ: 68-71

  • [雑誌論文] 原発事故の被害補償と東京電力、国の責任2014

    • 著者名/発表者名
      除本理史
    • 雑誌名

      住民と自治

      巻: 611 ページ: 16-19

  • [雑誌論文] 文化的記号と文脈が織りなす心理 ―東日本大震災由来の風評克服のために―2014

    • 著者名/発表者名
      木戸彩恵・サトウタツヤ
    • 雑誌名

      人間科学研究(立命館大学)

      巻: 28 ページ: 115-126

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 東京電力福島第一発電所事故における風評被害の課題2014

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 雑誌名

      農林経済研究

      巻: 32巻1号 ページ: 0

  • [雑誌論文] 福島のいま2013

    • 著者名/発表者名
      丹波史紀
    • 雑誌名

      季刊 人権問題

      巻: 第32号,2013春号(通巻No.371) ページ: 1-12

  • [雑誌論文] 被災者の生活問題とコミュニティ2013

    • 著者名/発表者名
      丹波史紀
    • 雑誌名

      社会保障法

      巻: 第28号 ページ: 114-126

  • [雑誌論文] 除染行政における裁量判断の枠組みとその法的統制2013

    • 著者名/発表者名
      清水晶紀
    • 雑誌名

      公法研究

      巻: 75号 ページ: 264-274

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 原発事故の被害補償とエネルギー転換2013

    • 著者名/発表者名
      除本理史
    • 雑誌名

      科学

      巻: 第83巻第6号 ページ: 676-681

  • [雑誌論文] 「復興の加速化」と原発避難自治体の苦悩―避難指示区域の再編と被害補償をめぐって2013

    • 著者名/発表者名
      除本理史
    • 雑誌名

      世界

      巻: 第845号 ページ: 208-216

  • [雑誌論文] 原発事故の被害と補償・回復に関する一考察―「ふるさとの喪失」を中心に2013

    • 著者名/発表者名
      除本理史
    • 雑誌名

      法の科学

      巻: 第44号 ページ: 131-139

  • [雑誌論文] 福島原発事故がもたらした絶対的損失―「ふるさとの喪失」を中心として2013

    • 著者名/発表者名
      除本理史
    • 雑誌名

      環境経済・政策研究

      巻: 第6巻第2号 ページ: 50-54

  • [雑誌論文] 質的研究とHCI の豊かな接点と未来へむけて2013

    • 著者名/発表者名
      サトウタツヤ
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェース学会誌

      巻: 15(4) ページ: 35-40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 東日本大震災後のソーシャルメディアにおける地震予知流言2013

    • 著者名/発表者名
      上村晃弘・サトウタツヤ
    • 雑誌名

      人間科学研究(立命館大学)

      巻: 27 ページ: 13-120

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 風評被害とその対策2013

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 雑誌名

      日経広告研究所報

      巻: 269 ページ: 36-43

  • [雑誌論文] 日本の危機管理の陥穽と教訓の継承2013

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 雑誌名

      日経広告研究所報

      巻: 272 ページ: 44-51

  • [学会発表] 大熊町の長期避難の生活拠点形成に向けた取組みと課題2014

    • 著者名/発表者名
      丹波史紀
    • 学会等名
      日本建築学会「災害対応型建築社会システム特別研究委員会」
    • 発表場所
      建築会館(東京都港区)
    • 年月日
      20140319-20140319
    • 招待講演
  • [学会発表] On Cultural psychology2014

    • 著者名/発表者名
      Sato, T
    • 学会等名
      The III International Seminar on Cultural Psychology
    • 発表場所
      Institute of Psychology, Federal University of Bahia, Brasil
    • 年月日
      20140314-20140314
    • 招待講演
  • [学会発表] 風評被害のメカニズムと対策2014

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 学会等名
      第29回静脈経腸栄養学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜会議センター
    • 年月日
      20140228-20140228
    • 招待講演
  • [学会発表] 米国原子力安全規制の基本枠組みと法的特徴2013

    • 著者名/発表者名
      清水晶紀
    • 学会等名
      第135回比較法・外国法研究会
    • 発表場所
      上智大学四谷キャンパス (東京都千代田区)
    • 年月日
      20131214-20131214
  • [学会発表] 「フクシマ」から社会福祉学を問い直す2013

    • 著者名/発表者名
      丹波史紀
    • 学会等名
      日本社会福祉学会フォーラム
    • 発表場所
      郡山女子大学(郡山市)
    • 年月日
      20131130-20131130
  • [学会発表] 「フクシマ」から社会福祉学を問い直す2013

    • 著者名/発表者名
      丹波史紀
    • 学会等名
      第10回日本社会福祉学会フォーラム
    • 発表場所
      郡山女子大学(郡山市)
    • 年月日
      20131130-20131130
  • [学会発表] 法/医療現場における質的研究のあり方とTEMの位置づけ2013

    • 著者名/発表者名
      サトウタツヤ・福田茉莉・木戸彩恵・安田裕子
    • 学会等名
      第5回対人援助学会
    • 発表場所
      立命館大学(京都市)
    • 年月日
      20131119-20131119
  • [学会発表] 東京電力福島第一発電所事故における避難行動と安全確保行動2013

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 学会等名
      日本災害情報学会
    • 発表場所
      桐生市市民文化会館(桐生市)
    • 年月日
      20131026-20131026
  • [学会発表] 福島原発事故における「絶対的損失]2013

    • 著者名/発表者名
      除本理史
    • 学会等名
      環境経済・政策学会2013年大会
    • 発表場所
      神戸大学(神戸市)
    • 年月日
      20130922-20130922
  • [学会発表] 原子力災害対応における公法の役割2013

    • 著者名/発表者名
      清水晶紀
    • 学会等名
      沖縄法政研究所第48回研究会
    • 発表場所
      沖縄国際大学(沖縄県宜野 湾市)
    • 年月日
      20130920-20130920
    • 招待講演
  • [学会発表] 東京電力福島第一発電所事故福島県民/仮設避難者/放送局員意識調査2013

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 学会等名
      日本社会情報学会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都新宿区)
    • 年月日
      20130914-20130914
  • [学会発表] 風評被害の構造と消費者意識2013

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 学会等名
      東北農業経済学会
    • 発表場所
      福島大学(福島市)
    • 年月日
      20130823-20130823
    • 招待講演
  • [学会発表] 福島原発事故による地域社会への被害2013

    • 著者名/発表者名
      除本理史
    • 学会等名
      日本地域経済学会西日本支部研究会
    • 発表場所
      京都大学(京都市)
    • 年月日
      20130706-20130713
  • [学会発表] 福島原発事故の被害実態とその評価に関する試論2013

    • 著者名/発表者名
      除本理史
    • 学会等名
      環境三学会合同シンポジ ウム2013
    • 発表場所
      明治大学(東京都千代田区)
    • 年月日
      20130616-20130616
  • [図書] 「東京電力福島第一発電所事故における風評被害のメカニズム」『自治体の風評被害対応~東日本大震災の事例~』2014

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 総ページ数
      13
    • 出版者
      公益財団法人 日本都市センター
  • [図書] 震災復興が問いかける 子どもたちのしあわせ―地域の再生と学校ソーシャルワーク―2013

    • 著者名/発表者名
      鈴木庸裕編
    • 総ページ数
      197
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 住宅白書;東日本大震災 住まいと生活の復興2011-20132013

    • 著者名/発表者名
      日本住宅会議
    • 総ページ数
      372
    • 出版者
      ドメス出版
  • [図書] 東北発 災害復興学入門 巨大災害と向き合う、あなたへ2013

    • 著者名/発表者名
      清水修二・松岡尚敏・下平裕之編
    • 総ページ数
      243
    • 出版者
      山形大学出版会
  • [図書] 住まいを再生するー東北復興の政策・制度論2013

    • 著者名/発表者名
      平山洋介・斎藤浩編
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 行政法事典2013

    • 著者名/発表者名
      北村喜宣=川﨑政司=渡井理佳子編
    • 総ページ数
      527
    • 出版者
      法学書院
  • [図書] 新曜社2013

    • 著者名/発表者名
      サトウタツヤ
    • 総ページ数
      278
    • 出版者
      質的心理学の展望
  • [備考] http://www.disaster-info.jp

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi