研究課題/領域番号 |
25282122
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研究機関 | 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 |
研究代表者 |
堤 拓哉 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, その他部局等, 研究員 (40462345)
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研究分担者 |
高橋 徹 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10226855)
千葉 隆弘 北海道科学大学, 工学部, 准教授 (40423983)
植松 康 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60151833)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 空き家 / 危険度評価 / 大雪 / 強風 / 自然災害 / GIS |
研究実績の概要 |
平成26年度は危険度評価手法の検討を行った。強風に対する危険度評価については、平成25年度に被害写真と罹災証明資料をデータベース化した被害事例(9119号台風、弘前市:1293棟)について、 被害の特徴を整理分類した。被害の特徴として屋根被害が全体の70%で発生し、屋根葺き材の剥離・飛散、小屋組の全壊が典型的な被害であった。これらは強風による被害のシナリオ想定、 破壊モードの設定、被害確率の推定(モデル構築)に用いる。 大雪危険度評価については大雪による損傷確率を検討するため、新潟県長岡市の山村集落でサンプル調査を実施し、雪下ろしをされていない空き家の危険度を判断する手法の検討を行い、断面係数等の統計モデルの作成と構造計算モデルの設定により、屋根雪深さと損傷確率との関係を試算した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究分担者の海外留学に伴い、一部検討内容(GISを用いた危険度を見える化)を26年度検討内容を27年度に実施することとした。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、強風に対する危険度評価については、被害分析を踏まえた被害のシナリオ想定、破壊モード,被害確率の推定(モデル構築)を行う。また、実際の空き家を対象とした危険度評価を行い、GISを用いて危険度を見える化する手法の構築を進めると共に、自治体の空き家対策での活用法について検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
分担者の海外留学により、平成26年度の一部検討内容を平成27年度に実施することとし、その分の必要経費を繰り越したことによる。
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次年度使用額の使用計画 |
平成26年度未実施分を平成27年度早期に実施し、支出する計画である。
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