研究課題/領域番号 |
25282123
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
清水 孝一 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (30125322)
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研究分担者 |
加藤 祐次 北海道大学, 情報科学研究科, 助教 (50261582)
工藤 信樹 北海道大学, 情報科学研究科, 准教授 (30271638)
北間 正崇 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (50285516)
千葉 仁志 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (70197622)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 光透視 / イメージング / 散乱 / 生体計測 / 医療応用 / 光CT / 3D / 光計測 |
研究概要 |
本研究は、マクロな生体内部の構造情報および機能情報を、光により3次元的に透視イメージングすることをめざし、これまで開発してきた新原理を集約することにより、それを具現化するシステムを新たに開発しようとするものである。初年度は、下記のように光透視の各原理を集約して、3次元光透視原理の確立を図った。具体的内容は、次のとおりである。 1.透過型光透視による3次元光透視の実現:申請者らが開発した散乱抑制原理および点拡がり関数による散乱効果抑制原理を集約し、高分解能な透視法に発展させた。 2.反射型計測による光透視の実現:反射型計測系による後方散乱光時間分解計測により吸光度の深さ方向空間分布を計測する方法を開発し、実用に向け高精度化を図った。 3.多方向からこのような生体の光透視像を撮影し、3次元透視像に再構成する新たな方法を開発した。 研究成果の発表:国際学術誌(Biomedical Optics Express) 1件および国際会議6件において、本研究の成果を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、初年度は3次元光透視原理確立の目標をほぼ達成することができた。まだバラックの実験システムではあるが、確立原理の有効性を調べる準備を開始した。
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今後の研究の推進方策 |
初年度の基礎的検討で得られた3次元光透視の原理を具体化するシステムを開発する。具体的には次のように研究を推進する。 1.拡散性散乱媒質における光伝搬のシミュレーションを繰り返し行い、システムパラメータの最適化を図る。 2.シミュレーションにより得られた最適化パラメータの実験的検証を行う。 3.決定したシステムパラメータを実装するハードウェアおよびソフトウェアを設計する。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初購入を予定していた備品である撮像装置は、他予算により購入したもので代用可能であった。また研究経費の効率的使用により、研究レベルを低下させることなく、研究経費の節約を図ることができた。 当初計画における第2年度の研究活動に使用する。初年度に経費節約および効率的使用により生じた残額については、次年度の物品費および国際会議発表等の研究活動に使用する。
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