我々は、9 GHzの電子スピン共鳴(ESR)イメージングを試作し、尋常性乾癬(PV)患者における角質層(SC)の異常性を研究した。尋常性乾癬の結果は、健常者のSCの値と比較検討した。 得られた2次元(2D)画像の強い赤色の信号は、PV-SC皮膚への浸透を示唆するものであった。この病変領域は、コントロールで観察されなかった。ESR画像は、SCの構造状態に関する情報やその分布を示すことができた。得られた2D画像をもとに、SC状態の異常の位置を識別することができた。研究目標であるスピンプローブ剤を用いたPV-SCサンプルのイメージングの測定結果で、SCの状況に関する有用な画像を得ることができた。
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