水酸化ナトリウム水溶液-温水処理後、アンモニア雰囲気中で600℃で1あるいは3時間加熱処理したチタンは、擬似体液(SBF)中で7日以内にアパタイトを形成した。同チタンは、可視光下でメチレンブルーを分解し、大腸菌に対して優れた殺菌効果を示した。本研究の処理によってチタン表面に形成された窒素ドープ酸化チタン(TiO2-xNx)が、SBF中でのアパタイト形成と可視光応答型抗菌性に寄与していると考えられる。 これらの基礎的知見は、可視光応答型抗菌性を示す、革新的な生体活性チタンの創製に繋がるものであり、感染リスクを低減する整形外科インプラントや歯科インプラントに応用され得る。
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