研究課題
可視光応答性光酸発生基を側鎖に有するPMMA(pPAGMMA)が、EtOH-水混合溶媒中で光応答溶解を示すことの発見に基づき、フォトリソグラフィによってグリッド状にpPAGMMAパターン担持させた基材を用いて、細胞単層を一様な露光によって致死・細分化する技術を検討した。様々な条件を検討した結果、pPAGMMA薄層に80%EtOH中で所定のグリッドパターンの反転パターンを露光(波長:436nm)することで、非照射域に十分量のpPAGMMAを残しつつ、照射域からポリマー除去できることを確認した。この基材上でコンフルエントまで培養したMDCK細胞に、波長436nmの青色光で一様露光し2時間静置後、ピペッティングすることにより、細胞単層を細分化し大きさの揃ったセルクランプとして回収できることを確認した。これにより、安価な照射光源で、細胞への侵襲性が低い可視光を一様に照射するだけで、あらかじめデザインしたグリッドパターンに従って、細胞単層を切断する技術を実証した。またpPAGMMAの光発生酸を用いて、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)の酸触媒架橋を、パターン光照射によって誘起できることを確認、前年度に見出した光誘起剥離と組み合わせることで、様々な半立体マイクロ構造体が形成できることを実証した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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