• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

腹腔鏡手術を支援する微小循環解析システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 25282151
研究種目

基盤研究(B)

研究機関千葉大学

研究代表者

羽石 秀昭  千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (20228521)

研究分担者 中口 俊哉  千葉大学, フロンティア医工学センター, 准教授 (20361412)
川平 洋  千葉大学, フロンティア医工学センター, 准教授 (90447285)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード微小循環 / 酸素飽和度 / 血流 / カメラ / 腹腔鏡 / SDF撮影法 / 手ぶれ補正
研究概要

細動脈,毛細血管,細静脈の総称である微小循環は,組織への酸素供給など生命維持の上で重要な機能を担っている.我々は主に舌下を対象とした微小循環撮影法を研究し,独自のデバイス開発を行ってきた.本研究では,この研究を腹腔鏡下手術支援に発展させる.Sidestream Dark Field撮影法に基づくこれまでの試作機から,光学系,機械系,電子系を大幅に改良し,腹部のアクセスポートから挿入可能で,かつ,取得した画像データから酸素飽和度推定,血流画像解析等が可能なシステムMiCALSを構築する.
具体的な研究項目として,A:プローブ作成,B:酸素飽和度推定法の構築,C:血流画像解析と融合像生成,D:動物実験を挙げており,計画として25年度は,Aのうちのプローブの設計と試作を主課題としていた.実際には試作に時間を要し年度末に完成したところであり,本格的な調整や研究利用はこれからとなる.B課題は,光伝搬シミュレーション,ファントム実験,推定モデル構築であり,それぞれ一定の進展が得られた.特にシミュレーションについては成果がまとまり論文執筆中である.また,酸素飽和度推定については,微小循環そのものではないが,それらを平均的に観測する透過型計測デバイスを開発し,良好な推定結果を得ている.これらの成果は国際会議で発表予定である(採択済み).Cでは,手ブレのある動画像に対して,後処理によるぶれ補正のアルゴリズム開発を現在行っており,一定の見通しを得ている.Dは主に26年度以降の内容となっている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

酸素飽和度推定法の構築については25年度中に方法構築を完了予定であったが,まだ継続する必要がある.
その他のサブテーマについては順調に進んでいる.

今後の研究の推進方策

A:プローブ作成については,ひとおとり完成した試作機を試し必要な改良を進める.B:酸素飽和度推定法の構築では,方法論を確立した上で,実験を通して検証する.C:血流画像解析と融合像生成については,具体的な動画像処理プログラムを実装していく.D:動物実験は,AからCの検証用の動物実験を実践していく.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Fundamental study on intraoperative quantification of gastrointestinal viability by transmission light intensity analysis2014

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka MINAMI, Takashi OHNISHI, Hiroshi KAWAHIRA, Hideaki HANEISHI
    • 学会等名
      International Conference on Image and Signal Processing
    • 発表場所
      Cherbourg, Normandy, France
    • 年月日
      20140630-20140702
  • [学会発表] 透過光強度解析に基づく術中臓器の酸素飽和度推定2014

    • 著者名/発表者名
      南佳岳,大西峻,川平洋,羽石秀昭
    • 学会等名
      情報フォトニクス研究会
    • 発表場所
      電気通信大学
    • 年月日
      20140304-20140304
  • [学会発表] 透過光強度解析に基づく術中臓器の健常性定量化の基礎検討2014

    • 著者名/発表者名
      南佳岳,大西峻,川平洋,羽石秀昭
    • 学会等名
      メディカルイメージング連合フォーラム2014
    • 発表場所
      那覇市ぶんかテンブス館
    • 年月日
      20140126-20140127

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi