研究課題
MRI画像診断装置内で計算解剖学に基づくComputer assisted diagnosis (CAD)を実現すると同時にコンピュータナビゲーションシステムを搭載し、かつMRIのガントリ内で高磁場の影響を受けず作動し、MR画像にも影響を与えない高画質のMRI対応内視鏡および内視鏡マニピュレータを開発した。昨年度よりブタを用いたin vivo実験により若干の改良を加えてきた。本システムの革新的な機能は以下の通りである。(1)ビジュアルサポート制御による実時間穿刺経路修正プログラムを実装し、対象の移動と変形に対応できる機能が搭載されている。(2) MRIの磁場に影響されずほとんど画像にノイズのないモータを実装することに成功した。(3) ブタを用いたin vivo実験を繰り返すことにより徐々に改良を行い、患者と干渉しない形状がほぼ完成した。(4) 穿刺経路の決定に柔軟性を持たせることとし、穿刺針に受動性がもたらされることになった。これにより現実に医師がマニュアル操作により穿刺するときの環境に近い状態を作り出すことが可能となった。(5) 穿刺応力をリアルタイムに測定することにより穿刺の力と方向をより細かく設定することが可能となった。(6) 本研究により開発されたInteractive Scan Control (ISC)はロボットが動作してから画像に反映されまで4~6秒の遅延が生じるが、MR画像前後探索機能を追加することによりマニュアル穿刺において操作性の向上が図られた。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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