研究課題
基盤研究(B)
骨組織内に神経支配があり骨形成や骨吸収が調節され、また除神経により骨量や海綿骨骨梁構造の変化および骨格筋の萎縮がみられる。若齢期及び高齢期の神経阻害による海綿骨および皮質骨の3次元構造、骨の力学的特性、組織細胞への影響を検証した。その結果、除神経により骨量、骨強度、骨芽細胞の骨形成機能の低下、骨細胞数の減少が示された。高齢期の交感神経亢進モデルラットへの阻害剤の投与により、骨量、骨梁構造、骨芽細胞の骨形成機能、骨細胞数が改善した。これらは、高齢期の骨代謝における神経系の促進的もしくは抑制的働きを示唆する。
整形外科