ω3系脂肪酸と集団認知行動療法によるうつ状態の増悪予防法の開発

2013 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 25282207
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 調 漸 長崎大学, 保健・医療推進センター, 教授 (40264220)
• 研究分担者: 田山 淳 長崎大学, 保健・医療推進センター, 准教授 (10468324) ; 林田 雅希 長崎大学, 保健・医療推進センター, 准教授 (70264223) ; 小川 豊太 (濱口 豊太) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80296186) ; 中谷 直樹 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (60422094) ; 曽根 稔雅 東北福祉大学, 健康科学部, 助教 (60515500) ; 岡村 尚昌 久留米大学, 付置研究所, 助教 (00454918) ; 濱崎 景 富山大学, 医学部公衆衛生学講座, 准教授 (50533494)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: うつ / ω3系脂肪酸 / 集団認知行動療法

研究概要

本研究では日本人勤労者の自殺及び過労死の予防的な方略の検討として，軽中度うつ及び精神的苦痛を有する勤労者を対象としたランダム化比較試験を行うことを研究期間中の大目的としている。主として、「集団認知行動療法＋ω3系脂肪酸」介入と「集団認知行動療法＋プラセボ」介入の抑うつ感軽減効果を比較検討することを目的としている。この検討により，両介入の抑うつ感軽減効果を主として，各介入の効果面でのアドバンテージが明らかにできる。本研究の直接的な目的はうつ状態の増悪予防であり，高次の目的は日本人勤労者のメンタルヘルス向上である。
当該年度である研究1年目（平成25年度）の前半においては，先に、研究に関連するエビデンスを収集し、エビデンステーブルとしてまとめた。また、各者の役割分担を明確にすることを目的として、研究代表者及び研究分担者間でミーティングを行った。それと平行して、実験機器と消耗品の準備及び集団認知行動療法のプログラム準備を行った。集団認知行動療法のプログラムについては、軽中度うつの対象者に特化した内容で構成した。次いで、ω3脂肪酸サプリメントとうつとの関連についてのエビデンスを参考にして、サプリメントの配合・開発等を行った。1年目の後半では，インフォームド・コンセントを実施し，研究参加の同意を得た者を対象にしたプレスタディを実施した。このプレスタディにより、無作為化比較試験に耐えうるサンプル数の算出を行った。

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請時の計画通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

申請時の計画通り、プレスタディ終了後、本試験で必要なサンプル数を算出し、速やかに本試験を実施する予定である。本試験終了後には、英文誌への論文投稿を行う。

次年度の研究費の使用計画

サプリメントに関する消耗品の購入を平成26年度に先送りしたため。
サプリメントの包装について、包装紙を購入する。また、被験者1名に対してサプリメントの1日量を梱包する作業をアルバイトを雇用して実施する。