実験動物の骨格筋を対象とした試験管内(in vitro)の実験から、ヒトの運動トレーニング実験まで行い、異なる強度の運動トレーニングが、大腸がんの発症予防に有効である機序を明らかにした。特に高強度・短時間・間欠的運動トレーニングは、運動強度依存性の活動筋中のAMPK活性を上昇させ、それがPGC1αの発現量を高め、さらにそれが、大腸における前がん細胞であるACFのアポトーシスを誘導するSPARC発現量を高め、それにより血中のSPARC濃度が増加することにより将来の大腸がん発症リスクを低下させることが明らかになった。
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