EBウイルス由来膜蛋白質LMP1及びLMP2Aの発現マウスを作製したところ、LMP2Aは胚中心B細胞の抗体産生細胞への分化を促進し、EBVの感染に寄与することが判った。また、全身性エリテマトーデス様症状が誘導され、自己免疫疾患と関連することが判明した。また、抗体を使い、T/NK細胞を減少させ、免疫を抑制したところ、胚中心B細胞でのLMP1とLMP2Aは互いに協調し、ホジキンリンパ腫などの増殖疾患を誘導することが分かった。また、LMP1のC末端領域でシグナル伝達に関わるCTAR1の結晶化に取り組んだところ、抗体とCTAR1の複合体結晶が得られ、1.9Å分解能の回折強度データが得られた。
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