研究課題/領域番号 |
25284022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 学習院女子大学 |
研究代表者 |
根占 献一 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (50208287)
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研究分担者 |
折井 善果 慶應義塾大学, 法学部, 准教授 (80453869)
桑木野 幸司 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (30609441)
澤井 直 順天堂大学, 医学部, 助教 (40407268)
東 慎一郎 東海大学, 総合教育センター, 准教授 (10366065)
平岡 隆二 熊本県立大学, 文学部, 准教授 (10637622)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ルネサンス / 国際研究者交流・アメリカ / 国際研究者交流・オランダ / 国際研究者交流・スイス / キリシタン / インテレクチュアル・ヒストリー |
研究概要 |
2013年4月4-6日にサンディエゴで行われた米国ルネサンス学会において、一日がかりで12本の発表をふくむパネル企画「天と地における生命のルネサンス的解釈」を行った。代表者・根占献一が参加し、研究協力者のヒロ・ヒライ、坂本邦暢、柴田和宏が発表を行い、パネル企画は大成功をおさめた。 同6月13-15日にオランダのグローニンゲン大学で行われた国際会議「哲学史における人文主義の位置」に代表者・根占と海外研究協力者のヒライが参加し、科研費プロジェクトの紹介とヒライの研究発表を行った。 同7月20日に学習院女子大学にて、終日の国際シンポジウム「西欧ルネサンスと日本におけるキリシタンの世紀」を開催。ダレル・ラトキン、ホルヘ・レド、ヒライの海外からの招聘研究者3名と代表・根占、分担研究者・平岡隆二をふくむ8本の発表を行った。のべ70名ほどの聴講者が来場し、盛んな質疑応答が行われた。 同12月21日に紀伊国屋新宿本店にて、研究協力者・菊地原洋平の『パラケルススと魔術的ルネサンス』(勁草書房、2013年)の出版記念講演会を行い、40名の聴講者をえた。 同12月23日に学習院女子大学で年末研究会「ルネサンスの知のコスモス:都市、人間、自然」を開催し、代表・根占の司会・解説のもと、分担研究者・桑木野幸司、ヒライ、柴田、岡北一孝、村瀬天出夫による5本の発表が行われた。 2014年3月27-29日にニューヨークで行われた米国ルネサンス学会において、パネル企画「キリシタンの世紀」を開催し、代表者・根占、研究分担者・平岡、そしてホルヘ・レドの3人の発表が行われた。またもう一つのパネル「医学、占星術」では、ヒライとラトキンの発表に加え、プリンストン大学のグラフトン教授がコメンテーターを務めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
国内・海外での研究会やシンポジウムは、当初予定されたものはすべてこなし、予定外の機会も消化することができた。とくに、若手研究者の国際的な活動展開をサポートするために新たな学会 Japanese Association for Renaissance Studies (JARS) を結成し、海外の研究機関とのやりとりの窓口としてもうまく機能している。 正式ウェブサイトは http://www.renaissancejapan.org/ である。 分担者・平岡と桑木野のそれぞれの単著、研究協力者・菊地原の単著、分担者・桑木野、平岡、折井善果、研究協力者・坂本、柴田、菊地原の参加したヒライの手になる論集『知のミクロコスモス』(中央公論新社、2014年)の出版も好機を得た。 研究協力者・菊地原と坂本の日本科学史学会の学術奨励賞の受賞も、本科研費の成果の一端と考えることができる。
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今後の研究の推進方策 |
2014年5月25日に日本科学史学会の年会においてシンポジウム「インテレクチュアル・ヒストリーの挑戦」を行い、研究分担者・東慎一郎、研究協力者・柴田、菊地原、加藤喜之が発表を行う。 同7月19-20日に学習院女子大学にて、第二回の国際シンポジウム「アリストテレス主義伝統とキリシタンの世紀」を行う。4名の海外からの招聘研究者をふくむ11本の発表を予定している。 2015年3月26-28日にベルリンで行われる米国ルネサンス学会に「キリシタンの世紀と世界」と「変成、消化、想像力」という二つパネル企画を予定している。
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次年度の研究費の使用計画 |
国外からの研究者招聘に際し、通常のホテルではなく、慶應義塾大学に付設のゲストハウスを使用することができたため、その分費用を節約することができた。 7月に学習院女子大学で行う国際会議のための国内外からの研究者招聘、および3月にベルリンで行われるアメリカルネサンス学会への渡航費用などに次年度使用額をあてることにより、大会と研究交流のいっそうの充実を期すこととする。
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