研究課題/領域番号 |
25284022
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研究機関 | 学習院女子大学 |
研究代表者 |
根占 献一 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (50208287)
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研究分担者 |
折井 善果 慶應義塾大学, 法学部, 准教授 (80453869)
桑木野 幸司 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (30609441)
澤井 直 順天堂大学, 医学部, 助教 (40407268)
東 慎一郎 東海大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10366065)
平岡 隆二 熊本県立大学, 文学部, 准教授 (10637622)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ルネサンス / キリシタン / 国際研究者交流・オランダ / 国際研究者交流・スイス / 国際研究者交流・アメリカ / インテレクチュアル・ヒストリー |
研究実績の概要 |
・2014年5月25日に札幌酪農学園大学で行われた日本科学史学会年会にて、分担研究者・東慎一郎と研究協力者・加藤喜之、菊地原洋平、柴田和宏の4名によるシンポジウム「科学史とインテレクチュアル・ヒストリーの挑戦」を企画・開催した。 ・2014年7月19-20日に学習院女子大学にて、一日半にわたって第2回の国際シンポジウム「アリストテレス主義伝統とキリシタンの世紀」を開催。クレッグ・マーチン(米)、アンジェロ・カッターネオ(伊)、ホセ=ミゲル・ピント=ドス=サントス(ポルトガル)、ヒロ・ヒライ(オランダ)、クニ・サカモト(オランダ)の海外からの招聘研究者5名と代表者の根占、分担研究者の平岡隆二、折井善果、東を含む11本の英語での発表があり、70名を超える聴衆を集め大成功した。 ・2014年8月23日に学習院女子大学にて、研究会「インテレクチュアル・ヒストリー:ボッティチェリからスピノザまで」を開催し、代表者・根占の司会・解説のもと、ヒライ、加藤、村瀬天出夫、田邊まどか、豊岡愛美の5名による研究発表を行った。盛んな議論が行われた。 ・2014年3月11日に学習院女子大学にて、招聘したイタリアの北ピエモンテ大学のジャンニ・パガニーニ教授が一般公開講演「ジャン・ボダンと自然宗教の起源」を行った。 ・2015年3月26-28日にベルリン・フンボルト大学で行われた米国ルネサンス学会において、根占、折井、カッターネオの3名によるパネル企画「キリシタンの世紀とイエズス会」を開催し、大成功を収めた。また、ヒライのパネル企画「変成、消化、想像」では、アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、ルーマニアからの6名の研究者による発表があり、活発な議論が行われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
・国内・海外での研究会や国際シンポジウムは、当初予定されたものはすべてこなし、予定外の機会も企画・運営することができた。とくに若手研究者の国際的な活動の展開をサポートすることを目的に設立した Japanese Association for Renaissance Studies (JARS) も順調に機能し、国際経験を若手研究者に積ませる機会を提供している。
・とくに、研究分担者の東慎一郎と折井善果、桑木野幸司、そして平岡隆二の活躍は目覚ましい。 若手研究協力者の加藤喜之、菊地原洋平、柴田和宏、田邊まどか、村瀬天出夫も順調な成長を見せている。
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今後の研究の推進方策 |
・2015年5月17日に富山大学で行われる西洋史学会年会にて、小シンポジウム「ヨーロッパ、世界、そして「キリシタンの世紀」の日本:インテレクチュアル・ヒストリーおよびグローバル・ヒストリーの視点から」を企画し、代表者・根占の運営の元、研究協力者の加藤喜之、村瀬天出夫(聖学院大学)、伊川健二(成城大学)、武田和久(早稲田大学)による4名の研究発表を予定している。 ・2015年7月19-20日に学習院女子大学にて、第3回となる国際シンポジウム「ルネサンス人文主義とキリシタンの世紀」の開催を予定している。アメリカ、フランス、イギリス、ポルトガル、イタリア、オランダから6名の研究者を招聘し、終日2日間にわたる3年間の研究計画の総仕上げとなるものを企画している。 ・2016年3月31日から4月2日にボストンで行われる米国ルネサンス学会にパネル企画「キリシタンの世紀とイエズス会のミッション」を提案し、代表者・根占、研究分担者・折井、そしてアメリカのステュワート・マクナムの3名による発表を予定している。また、海外研究協力者・ヒライによるパネル企画「パラケルスス周辺の錬金術と偽書」には、研究協力者の村瀬も6名の参加者のひとりとして発表を予定している。 ・その他に、夏期と冬季に学習院女子大学にて、研究会を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
国外からの研究者招聘に際し、通常のホテルではなく、慶応技術大学に付設するゲストハウスを使用することができたため、その分の費用を節約することができた。 また、米国ルネサンス学会が会計年度末にかかったため、決算の一部が次年度に繰り越された。さらに、計画最終年となる次年度により多くの海外研究者を招聘するために、繰り越すことにした。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度に学習院女子大学で開催される第3回の国際シンポジウムにより多くの海外研究者を招聘する予定である。また予算に余裕が出た場合は、小規模の研究会を複数回開催することとする。
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