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2014 年度 実績報告書

東アジアにおける繍仏の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25284032
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館

研究代表者

伊藤 信二  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, その他 (00443622)

研究分担者 塚本 麿充  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 研究員 (00416265)
土屋 貴裕  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 研究員 (40509163)
高木 結美  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 研究員 (70647908)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード繍仏 / 図像 / 技法
研究実績の概要

研究2年目である本年度は、主として国内外に所在する中国の作例の実見調査を実施することで、図像・材質技法・様式の詳細な分析を行った。これらの調査によって得られた繍仏の現存作例に関する、法量・図像・材質・技法・銘文・箱書・関連情報などを整理した。主要な調査作品は以下の通りである。
国宝刺繍如来説法図 1幅 唐時代8世紀(奈良国立博物館)、刺繍如来三尊図 1幅 唐時代8世紀(大英博物館)、刺繍幡残欠 5点 唐~宋時代8~10世紀(大英博物館)、刺繍キリスト像 2枚 明時代17世紀か(V&A美術館)、刺繍種子文袈裟 1領 江戸時代末期~近代 (V&A美術館)繍幡残欠 3点 唐~宋時代8~10世紀(V&A美術館)、刺繍千手観音菩薩図 1幅 南宋時代 12~13世紀 (台北國立故宮博物院)、刺繍仙人図 12幅 明時代 17世紀 (台北國立故宮博物院)、刺繍咸池浴日図 1幅 南宋時代12~13世紀(台北國立故宮博物院)、刺繍師普賢菩薩 1幅 清時代17世紀 (台北國立故宮博物院)
※台北國立故宮博物院所蔵作品は展示施設である九州国立博物館にて調査

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究2年目は主として国内外に所在する中国の作例の実見調査を実施し、図像・材質技法・様式の分析を行うことを目指していたが、予定通りに調査を実施することができた。

今後の研究の推進方策

今後は国内に所在する日本およびアジアの繍仏作品について重点的に実見調査および分析を進めていく。また引き続き海外所在の日本及び東アジア繍仏の調査も進める。
あわせて画像や法量など基本データの整理と入力も進める。

次年度使用額が生じた理由

これまでに調査を行った画像や材質法量などの基礎データを入力するための人員が確保できなかった。
パソコンなど関連機器の購入、関連書籍の購入に手が及ばなかった。
日本国内に所在する繍仏作品について、当初調査を実施する予定であった数件について、所蔵者との日程調整がつかないなどにより、調査の延期を余儀なくされた。

次年度使用額の使用計画

基礎データを入力するための人員を確保し、データの整理を行う。
関連機器や関係図書の購入を行う。
精力的に日本国内の繍仏作品調査を実施する。

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公開日: 2016-06-01  

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