本研究の目的は、近年多様化している音楽分野における子どもを対象とした教育プログラムの実態を調査・分析し、類型化をするとともに今後のあり方を考察することである。文化庁による「文化芸術による子供の育成事業」の巡回公演、日本国内のオーケストラ及び劇場・音楽堂等を中心とした教育プログラムの現状を把握し、海外の事例を調査することによって、わが国の芸術政策としての教育プログラムの課題を抽出することができた。モデルプログラムの構築には、これらの課題をまず解決し、海外の事例を参考に新たな手法を取り入れることが必要であり、本研究は教育プログラムのモデル開発の基礎資料として資するものとなった。
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