研究課題/領域番号 |
25284074
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
野町 素己 北海道大学, スラブ研究センター, 准教授 (50513256)
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研究分担者 |
橋本 聡 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (40198677)
三谷 惠子 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (10229726)
山本 真司 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (50251559)
長與 進 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40172564)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | マイノリティ / スラヴ諸語 / 標準語 / 危機言語 / 社会言語学 / 言語接触 / 言語再生 |
研究概要 |
平成25年度は、合計7地点の現地調査を行い、聞き取り調査および資料収集を行った。合わせて、現地研究者および活動家との交流を通じて人脈を拡大し、平成26年度および平成28年度に行われる国際シンポジウム組織への準備が進められた。その他、学会発表は合計12件で、うち11件は国際学会での研究報告であった 。そのうち、4月に行われたBASEESでは、研究代表者が組織したパネルが執り行われ、21世紀のミクロ文語について充実した討論が行われた。また3冊の欧文論集を刊行することができ、国際的な学界へ充実した研究成果の発信ができた。 加えて、平成25年の8月には、国際シンポジウム「ヨーロッパ言語地図の中のスラヴ諸語:地域類型論の諸相」を北海道大学スラブ研究センターにて組織した。本シンポジウムは、文字通り世界のトップクラスの研究者のみを招聘したもので、スラヴ諸語を地域言語学の視点から再考する画期的なシンポジウムであった。シンポジウムではミクロ言語の扱いに重点が置かれる重要な研究イベントとなった。現在、このシンポジウムの報告をもとに、研究代表者の編集で、ムートン・デ・グルイテル社から研究論集の準備が進められている。さらに2月には国内外の若手研究者と連携した国際ワークショップ「多民族社会におけるアイデンティティの形成・分断・再統合―ヴォイヴォディナ地域研究確立に向けて―」が組織された。本研究集会では、研究報告者やコメンテータなどの立場から、本研究課題に関連する領域で研究する若手研究者と意見交換が行われ、次世代の育成にも努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究代表者および研究分担者は、予定通りに研究打ち合わせを行い、おおむね予定以上の現地調査を行うことができた。その結果期待通りの資料が得られ、それを共有することができた。また、予定以上に研究成果が多く発表された。加えて、予定にはなかったが国際シンポジウム、国際ワークショップを各1件ずつ組織し、関連学会で外国人協力者を迎えた講演会も執り行うことができた。さらに関連図書を3冊刊行したことは特筆に値する。
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今後の研究の推進方策 |
本年度も、計画通り、現地調査と研究報告を進めていく。今年度は秋に中間報告の国際シンポジウムを組織するため、その準備も進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
野町:残額83,408円。平成26年9月にスロヴェニアへ出張することとなった為、平成25年度の予算を抑えた。その為執行残額が生じた。橋本:残額300,000円。当初予定していた平成25年9月のモラビア語の調査を行えなかった為、平成26年度に行う。その為執行残額が生じた。長與:残額547円。予算を節約した為残額が発生した。山本:残額40,070円。発注した研究書の入荷が著しく遅れた為、平成25年度内に購入不可になった。 平成26年度野町は75,508円を「旅費」として使用し、7,900円は「その他」(郵便料金)として使用する。橋本は「旅費」として使用する。長與は「物品費」として使用する。山本は「物品費」として使用する。
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