研究課題/領域番号 |
25284107
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
相澤 一美 東京電機大学, 工学部, 教授 (00222448)
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研究分担者 |
望月 正道 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (90245275)
折田 充 熊本大学, 学内共同利用施設等, 教授 (60270386)
長崎 政浩 高知工科大学, 工学部, 教授 (70512052)
赤松 信彦 同志社大学, 文学部, 教授 (30281736)
合田 美子 熊本大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (00433706)
磯 達夫 麗澤大学, 外国語学部, 准教授 (40438916)
D・G Coulson 新潟県立大学, 国際地域学部, 准教授 (50341988)
星野 由子 東京富士大学, 経営学部, 准教授 (80548735)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 英語 / 語彙学習 / 携帯端末 / 学習モデル / システム開発 |
研究概要 |
本プロジェクト会議を4回実施して,研究の方向性について多面的に検討してきた。まず,携帯端末を利用した語彙学習システムの検証 タブレット端末,スマートフォン,PCを利用して語彙指導を行う場合,各インターフェースでどんな機能が利用できるかをグループに分かれて総合的に検証した。その結果,基本的なOSは小学校・中学校と高校・大学の2種類を開発すること,各レベルに応じて独自のプログラムを開発することの2点を決定した。 小学校班(相澤・磯)は, 「小学生向け英単語学習アプリ」の開発を目指した。どんな語彙を選定したらよいかを,全国の小学校の外国語活動担当者にアンケート調査した。中学校班(長﨑・合田)は,高知県の「コレ単」を活用して,受容語彙1200語,発表語彙500語を目指すプログラムを開発することになった。高校班(赤松)は,認知言語学の知見を利用した前置詞の語感を理解させる動画を利用したアプリを開発する。印刷物で指導した場合と比較し,動画が前置詞習得に有効なことを明らかにする。なお,同志社大学の系列高校では,i-Padの導入が決まっているので,研究協力を依頼できる可能性がある。大学班(折田・望月)は,教える語彙としてAcademic Vocabulary Listの9分野のESPリストで50位が候補にする。理論的な背景を踏まえると,単語学習プログラムは,5段階に基づく活動が効果的と思われる。ユーモアのある例文内での推測活動を入れる。 以上のように,研究は語彙指導システムの基本設計に時間をかけてきたため,研究成果は語彙学習の関連分野の発表にとどまっている。来年度には,それぞれのレベルで使用できる語彙学習プログラムを完成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の中核となる携帯端末で利用できるアプリのプログラム化が,限られた予算の範囲以内で,どの程度可能になるかの見通しが,なかなかつかなかった。幸い,研究分担者の合田が知人の会社に委託して,100万円前後で基本OSの開発を依頼できそうなことが判明した。 アプリ開発の方針が決まったことにより,平成26年度は今年度の遅れを取り戻せる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は,小学校,中学校,高校,大学と4つの班別に分かれて,それぞれのレベルで,1つの目安として200語程度を精選し,携帯端末に載せるプログラムを作成する。利用が可能になった段階で,順次,研究協力校で指導効果を検証することにした。
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次年度の研究費の使用計画 |
語彙学習システム化のプログラム作成が,当初の計画よりも遅れているために,iPadの購入を次年度に延期したため。 本格実施に向けて,必要な台数のiPadとWiFiルーターをを購入する。
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