研究課題/領域番号 |
25284109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
神保 尚武 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60063781)
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研究分担者 |
久村 研 田園調布学園大学, その他部局等, 教授 (30300007)
酒井 志延 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (30289780)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 言教師のポートフォリオ / 授業力のCAN-DO記述文 / 成長のための省察ツール / 授業を英語で / 授業力基準 |
研究概要 |
「言語教師のポートフォリオ」の3分冊を刊行した。「英語教育全編」と「教職課程編」と「現職英語教師編」である。「英語教職課程編」は、教職課程や実習先で学んだことを継続的に記録し、自分の成長に役立てるためのものである。成長を記録し振り返ることで、自己の長所や改善点に気づき、教職に対する気づきや学びが促される。「現職英語教師編」は、英語教師が、普段の授業実践や研修で学んだり気づいたことを継続的に記録し、自分の成長に役立てるものである。成長を記録し振り返ることで、自己の長所や改善点に気づき、指導方法に対する気づきや学びが促される。ポートフォリオの主に授業実践の項目にある授業力CAN-DO記述文に元づいて英語で授業を行う場合に必要となる能力を、日本の教育現場に沿うよう実証的な方法で特定した。授業能力を履修学生、初任教師、育成教師、中堅教師、熟練教師の5段階に分けたところに特徴がある。今後は完成したポートフォリオの活用方法の開拓と普及を目指していく。 「小学校外国語指導者の意識調査」も行った。回答は全国から寄せられた。主な結果は、以下の通りである。1)小学校での英語の教科化について:賛成305名(45.3%)、反対334名(51.1%)、無回答24名(3.6%)、合計673名(100%)。2)開始を3年生からすることについて:311名(46.2%)、反対336名(49.9%)、無回答26名(3.9%)、合計673名(100%)。以上の結果から、文科省の提言に現場の先生方は必ずしも賛成していないことが判明した。むしろとまどっているのが自由記述には伺えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「言語教師のポートフォリオ」の3分冊、「英語教師教育全編」、「教職課程編」、「現職英語教師編」を刊行したこと。英語授業力を日本の教育現場に沿うよう実証的な方法で特定したこと。
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今後の研究の推進方策 |
「ポートフォリオ英語教職履修生編」を教科教育法における効果的な事例とともに、協力大学にその効果測定をお願いする。 「ポートフォリオ現職英語教師編」を教育委員会や中学・高等学校英語教育研究会等にて、学校現場での試行利用をお願いする。
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次年度の研究費の使用計画 |
物品購入費が予定より少なかった。 海外旅費に補填する予定である。
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