研究課題/領域番号 |
25284110
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研究機関 | 東海学園大学 |
研究代表者 |
青谷 法子 東海学園大学, 教育学部, 教授 (00278409)
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研究分担者 |
Fraser Simon 広島大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (10403510)
杉野 直樹 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (30235890)
荘島 宏二郎 独立行政法人大学入試センター, その他部局等, 准教授 (50360706)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 教育評価・測定 / 非対称多次元尺度法 / 心的辞書 |
研究実績の概要 |
本研究課題では、日本人英語学習者の心的辞書内における語彙ネットワークの非対称性構造を明らかにするために、多角的に実証的データの収集を積み重ね、ネットワーク構造の可視化を試みてきた。平成27年度は次の3つを研究課題に挙げ、それぞれの成果について国内外での学会で発表を行った。 ①動詞の語義拡張に関する情報について、日本人英語学習者がどのようにそれらを心的語彙の中に位置づけるかについて、2種類の実験を行い、そのネットワーク構造をAMISESCALを用いて二次元座標上に可視化し、分析を行った。本ネットワークモデルにより、英語運用能力の異なる学習者の心的語彙内の差異を解明するためのひとつの知見が得られた。 ②日本人初級~中級英語学習者の心的辞書構造の特徴についての知見を得るために、基本的語彙100語を刺激語とした場合の語彙連想テストから得られたデータについて「グラフ可視化プラットフォーム (Gephi)」を用いて分析を行った。同様にして英語のネイティヴスピーカーから得られた結果との比較から、Node size, Proximity, Communities, Path lengthの視点において、英語運用能力の発達段階における心的語彙ネットワークの特徴が明らかにされた。 ③日本人英語学習者に対する語連想課題によって得られたデータに対しアソシエーション分析を行い、相関ルールの抽出を行った。抽出された相関ルールに基づいて、学習者が持つ語彙知識のネットワーク構造を視覚化し、分析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究課題の最終的な研究成果発表として、H28年3月開催のLIF2016 (Language In Focus Conference, Istanbul, Turkey)での口頭発表を予定していたが、社会情勢を考慮し見送ることとなった。同時期開催の他学会での発表も検討したが、研究代表者がH28年2月~3月にかけて病気療養に専念することとなり、H27年度中の研究成果発表を断念せざるを得なかった。従って、研究期間の延長申請を行い、H28年度中に研究の総括を行うこととした。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度延期せざるを得なかった本研究課題の最終研究成果発表としては、2016年8月22日~24日に Tamkang University, Tamsui, Taiwanで開催されるPAAL2016 (The 21st Conference of Pan-Pacific Association of Applied Linguistics)、および2016年12月1日~3日にNational University of Singapore, Singaporeにおいて開催されるCLaSIC2016 (The 7th Center for Language Studies International Conference) での口頭発表を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究課題の最終的な研究成果発表として、H28年3月開催のLIF2016 (Language In Focus Conference, Istanbul, Turkey)での口頭発表を予定していたが、社会情勢を考慮し見送ることとなった。同時期開催の他学会での発表も検討したが、研究代表者がH28年2月~3月にかけて病気療養に専念することとなり、H27年度中の研究成果発表を断念せざるを得なかった。
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次年度使用額の使用計画 |
昨年度延期せざるを得なかった本研究課題の最終研究成果発表としては、2016年8月22日~24日に Tamkang University, Tamsui, Taiwanで開催されるPAAL2016 (The 21st Conference of Pan-Pacific Association of Applied Linguistics)、および2016年12月1日~3日にNational University of Singapore, Singaporeにおいて開催されるCLaSIC2016 (The 7th Center for Language Studies International Conference) での口頭発表を予定しており、昨年度の未使用額はそのための渡航費に充てる予定である。
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