研究課題
2016年10月末に予定の全てのデータ収集を完了した。本プロジェクトは4年間であったが、予備段階として3年間データ収集を事前に続けていたので、合計7年間の縦断データを早期日英バイリンガルから収集できた。最終年度は、言語流暢性タスク(VFT)・バイリンガルストループタスク・ナラティブタスク遂行中には同時にOMM-3000を用いてfNIRS(近赤外分光法)データを160ミリ秒毎に酸素化・脱酸素化・トータルヘモグロビン値としても収集した。加えて各被験者からはライティングデータも収集した。これまでの全被験者を3年以上継続データ収集できた縦断被験者とそれ以外の横断研究被験者に分けて、言語歴・対象タスクの一覧化とVFT生データの標準化まで進める事ができた。既に各年度データを使用した研究成果は国内外の学会発表や論文として公刊してきたが、同じ被験者からの長期縦断データを今後は個別に、或いはグループ化して特徴を言語面と脳賦活面の両面から発表する計画である。その前段階として、VFT脳賦活以外のデータ(ナラティブデータとインタビューデータの書き起こし・正確さ・流暢さ・語彙分析、ライティングデータの正確さ・流暢さ・語彙分析、認知的葛藤タスクの行動データと脳賦活データ)の下分析手順計画を作成中である。この大きなプロジェクトからこれまで得られた知見は、言語習得臨界期仮説をナラティブデータやコードスイッチ現象から検証したものから、日本人が英語を外国語として中学校で学習し始めて以降英語力向上につれてどのように脳賦活様態に変化がみられるのかを探った研究、東洋脳と西洋脳を国際結婚家庭児・帰国生・モノリンガル日本人対象に検証して研究等多岐にわたる。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 2件、 招待講演 6件)
摂南大学外国語学部摂大人文科学
巻: 24 ページ: 179-190
言語と文化 (Language and Culture)
巻: 20 ページ: 17-31
立命館大学言語教育情報研究科言語科学研究ワーキングペーパー
巻: 6 ページ: 1-22
Buckeye East Asian Linguistics (BEAL)
巻: 2 ページ: 18-35