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2014 年度 実績報告書

前近代中国における交通路と関津の環境史学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25284118
研究機関京都外国語大学

研究代表者

福原 啓郎  京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60221537)

研究分担者 小方 登  京都大学, 地球環境学堂, 教授 (30160740)
辻 正博  京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (30211379)
塩沢 裕仁  法政大学, 文学部, 准教授 (70414076)
小島 泰雄  京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (80234764)
松浦 典弘  大谷大学, 文学部, 准教授 (80319813)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード中国 / 函谷関 / 潼関 / 蒲津 / フィールド調査 / 衛星写真画像 / 国際研究者交流 / 国際情報交換
研究実績の概要

2014年11月21日~29日、研究代表者の福原啓郎、研究分担者の塩沢裕仁、小方登、小島泰雄、辻正博、松浦典弘、研究協力者の宇都宮美生、堀井裕之(陝西師範大学歴史文化学院高級進修生)は函谷関の踏査を中心に調査を実施した。函谷関に関しては、おもに博物館として整備されたばかりの漢の函谷関の遺址の調査と曹魏の函谷関の確定のための踏査(2014年2月の塩沢裕仁と宇都宮美生の調査結果の修正のため)である。その他、潼関の追加調査、蒲津の調査なども行った。

科研共同研究会(潼関研究会と略称)を3回実施した。第1回は2014年7月19日、京都大学吉田南総合館にて、塩沢裕仁・宇都宮美生の「魏・函谷関」の調査報告と2014年度の現地調査の打ち合わせ。第2回は同年9月12日・13日、神奈川県箱根町強羅の法政箱根荘にて、小方登と塩沢裕仁・宇都宮美生の研究報告。第3回は2015年2月22日・23日、岐阜県関ケ原町の不破関関連史跡の見学と滋賀県彦根市の「かんぽの宿彦根」にての、塩沢裕仁、福原啓郎、松浦典弘の研究報告。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度の最大の課題であった函谷関に対する歴史学・考古学・地理学など多角的な調査・研究に関しては、メンバー全員が参加した現地調査の成果、とりわけ曹魏の函谷関の確定など、により、所期の目的がほぼ達成されたからである。ただし、当初予定した陝西師範大学の侯甬堅教授との情報交換などは実施することができなかった。
また、3回の潼関研究会例会を実施し、テーマに関する報告による研究の進展があり、その成果をメンバー全員が共有することができたからである。
さらに、日本古代の代表的な関所である不破関の関連史跡を見学することにより、比較的視角を獲得したからである。

今後の研究の推進方策

平成27年度は黄河中・下流の孟津・白馬津などの渡し場(「津」)に対する多角的調査・研究を実施する。2015年10月に現地調査実施の予定である。あわせて、現地協力者と意見交換を行う予定である。
平成27年度も計3回、研究会を開催する予定である。

次年度使用額が生じた理由

資料収集、および中国での現地調査や計3回実施された潼関研究会例会は予定通りで、そのために、物品費や旅費は予想していた以上に消化したのに対して、人件費・謝金は一部消化しているが、ほとんど消化することができなかったためである。

次年度使用額の使用計画

平成27年度は、これまでの調査結果や資料の整理をする必要があり、また、国際研究者交流や国際情報交換をさらに進展させるために、人件費や謝金を有効に使用する予定である。具体的には2015年6月13日に開催する平成27年度第1回潼関研究会例会にて討議して決定する予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 新出の唐代尼僧墓誌について2015

    • 著者名/発表者名
      松浦典弘
    • 雑誌名

      真宗総合研究所紀要

      巻: 32 ページ: 53-69

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 西晉における墓誌成立の時代的背景2014

    • 著者名/発表者名
      福原啓郎
    • 雑誌名

      書論

      巻: 40 ページ: 63-77

  • [雑誌論文] 前郭灌区の水田開発2014

    • 著者名/発表者名
      小島泰雄
    • 雑誌名

      地域と環境

      巻: 13 ページ: 1-14

  • [学会発表] いま日本で中国東北を考えること2014

    • 著者名/発表者名
      小島泰雄
    • 学会等名
      日本地理学会2014年秋季学術大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2014-09-21
  • [学会発表] 「天聖令」研究の現在2014

    • 著者名/発表者名
      辻正博
    • 学会等名
      京大台大シンポジウム2014
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2014-09-02
  • [学会発表] 墓誌に見える唐代の女性と仏教2014

    • 著者名/発表者名
      松浦典弘
    • 学会等名
      中国中世研究者フォーラム
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2014-08-02
  • [学会発表] 宋代法令研究の可能性2014

    • 著者名/発表者名
      辻正博
    • 学会等名
      東北中国学会大会
    • 発表場所
      福島大学
    • 年月日
      2014-05-24
  • [図書] 漢簡語彙2015

    • 著者名/発表者名
      辻正博他編
    • 総ページ数
      610
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 漢簡語彙考証2015

    • 著者名/発表者名
      辻正博他
    • 総ページ数
      486
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 水経注疏訳注 洛水・伊水篇2015

    • 著者名/発表者名
      塩沢裕仁他
    • 総ページ数
      800
    • 出版者
      公益財団法人東洋文庫

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公開日: 2016-06-01  

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