研究課題
1)『巴県档案』輪読会および研究報告会を合計9回開いた。2)研究報告書として『東洋史研究』特集号「『巴県档案』に見る清代社会と地方行政」(第74巻第3号)を公刊した。掲載論文は以下の通り。伍躍「「在民の役」:巴県档案に見える郷約像―前近代中国の国家による社会支配の一側面―」小野達哉「清末巴県郷村部の徴税請負と訴訟の関係―特に抬てんをめぐって―」夫馬進「清末巴県の「健訟棍徒」何輝山と裁判的調解「憑団理剖」」凌鵬「清代巴県農村の租佃実態-「抗租」「騙租」と「主客関係」」谷井陽子「清代中期の重慶商業界とその秩序」水越知「清代後期の夫婦間訴訟と離婚――『巴県档案(同治朝)』を中心に」臼井佐知子「訴訟関係文書を通してみた清代社会における女性」小野達哉「『巴県档案』輪読会検討語彙集」3)2016年2月20日に国際シンポジウム「巴県社会とは何か?-中国国家・社会二元論の再検討」を開いた。研究報告は下記のとおり。夫馬進(京都大学名誉教授)「内藤湖南の中国社会論で清代巴県社会を理解できるか?」 伍躍(大阪経済法科大学法学部教授)「前近代中国の国家と社会:遊離、それとも関与」マシュー・ソマー(スタンフォード大学歴史学部教授)“State and Society in Qing China from the Standpoint of the Ba County Archive”寺田浩明(京都大学法学研究科教授)「法制史の立場から見た伝統中国の“国家”と“社会”」邱澎生(香港中文大学歴史系教授)「『東洋史研究』特集号“『巴県档案』に見る清代社会と地方行政”読後感」凌鵬(京都大学文学研究科大学院生)「共同体理論の意義と中国農村社会研究」小島泰雄(京都大学人間・環境学研究科教授)「スキナー(Skinner)とスケール」
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
『東洋史研究』
巻: 74-3 ページ: 3-35
『関西学院史学』
巻: 43 ページ: 1~24
巻: 74-3 ページ: 166-202
巻: 74-3 ページ: 203-234
巻: 74-3 ページ: 65-97
巻: 74-3 ページ: 133-165