研究課題
基盤研究(B)
近年、さまざまな領域で「感情(情動)」がキーワードとなっているが、歴史学もその例外ではではない。とりわけアメリカ、ドイツ、イギリスを中心に「感情史(感情の歴史学)」という歴史研究のアプローチ方法が盛んとなっている。本研究では、この「感情史」とはどのようなのもなのか、過去にあったを不安や恐怖についての歴史研究と何が異なるのか、いかなる可能性を持つのか、といった点について、とくにドイツ近現代史の立場から積極的に議論をおこなった。その結果、「感情史」の一般論的な可能性のみならず、そうしたアプローチによる日独の比較が、ドイツ近現代史に新たな展望をもたらすことが明らかになった。
ドイツ近代史