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2016 年度 実績報告書

地域経済発展における生産ネットワークと地域振興政策の相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25284168
研究機関九州大学

研究代表者

山本 健兒  九州大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (50136355)

研究分担者 深川 博史  九州大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (30199153)
宮町 良広  大分大学, 経済学部, 教授 (50219804)
藤川 昇悟  西南学院大学, 商学部, 教授 (50411682)
根岸 裕孝  宮崎大学, その他部局等, 准教授 (60336287)
清水 一史  九州大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (80271625)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード経済・交通地理学 / 地域経済発展 / 生産ネットワーク / 地域振興政策 / サブナショナル / イノベーション / 地元資源 / 中小企業
研究実績の概要

平成28年度は、主として鹿児島県による製造業中小企業支援政策の実態について、県の産業立地課や工業技術センターへの聞き取りと入手資料などによって把握するとともに、イノベーティブな地元中小企業を訪問して、イノベーション実現に至るプロセスに関して聞き取りを行った。その結果次のことが明らかとなった。
かつて半導体産業大手企業の立地が盛んであり、この分野での中小企業も育ってきたこともあるので、県は半導体協議会を平成15年に立ち上げて県内中小企業のこの分野への参入をさらに活発化させようとしたし、平成18年には自動車協議会を立ち上げて自動車産業への参入も支援しようとした。しかし、両協議会は平成21年度に「かごしまモノづくり推進協議会」として統合された。それは、半導体産業大手企業の鹿児島県からの撤退が続いたことや、自動車産業への参入が活発化しなかったことを背景としている。
しかし、農業県あるいは食品産業県という特徴を持つ鹿児島県では、農業分野と連携しながらイノベーティブな活動をしている地元中小企業が育ちつつある。その好例は茶業における省力化のための機器を開発してきている(株)日本計器鹿児島製作所である。また水産業と連携して高性能のLEDを開発生産する交和電器産業(株)の活動にもそれは表れている。この両企業ともに、もとはと言えば地元企業ではなく、東京大都市圏からの進出企業だったが、30年前後の鹿児島県での活動により、地元企業化したと言えることも新しい発見である。ただし、大手企業の生産ネットワークに組み込まれているという実態もある。
なお、九州新幹線が2011年に全通し、東九州自動車道も2015年に北九州~宮崎区間が全てつながり、これらの交通インフラの整備が観光などでの人の流動を増す効果を挙げていることは確かだが、産業立地に影響を及ぼして九州内の経済的な地域構造を変えるほどではないと言える。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 地域資源と地域振興2017

    • 著者名/発表者名
      根岸裕孝
    • 雑誌名

      伊東維年(編)『グローカル時代の地域研究』日本経済評論社

      巻: - ページ: 129-141

  • [雑誌論文] 日韓FTA交渉における農産物の競争力評価について2017

    • 著者名/発表者名
      深川博史・有田一輝
    • 雑誌名

      」『韓国経済研究』

      巻: 14号 ページ: 27-42

  • [雑誌論文] Peripheralisation of small towns in Germany and Japan. Dealing with economic decline and population loss2016

    • 著者名/発表者名
      Wirth, Peter, Volker Elis, Bernhard Muelller and Kenji Yamamoto
    • 雑誌名

      Journal of Rural Studies

      巻: 47 ページ: 62-75

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.jrurstud.2016.07.021

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] 世界経済におけるASEAN経済共同体と日本2016

    • 著者名/発表者名
      清水一史
    • 雑誌名

      『アジア研究』(アジア政経学会)

      巻: 62巻3号 ページ: 3-20

    • DOI

      http://doi.org/10.11479/asianstudies.62.3_3

    • 査読あり
  • [学会発表] 「隠れたチャンピオン」企業の進化にとっての地域の意味2017

    • 著者名/発表者名
      山本健兒
    • 学会等名
      日本地理学会2017年春季学術大会
    • 発表場所
      筑波大学(茨城県つくば市)
    • 年月日
      2017-03-28
  • [学会発表] Innovative activities by small and medium-sized manufacturing enterprises in a periphery within Japan2016

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, Kenji
    • 学会等名
      Bilateral Seminar between the Center for Contemporary India Studies at Hiroshima University and the University of Delhi
    • 発表場所
      広島大学(広島県東広島市)
    • 年月日
      2016-12-23
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 日本の「周辺」たる九州における製造業中小企業のイノベーションと地域2016

    • 著者名/発表者名
      山本健兒
    • 学会等名
      経済地理学会西南支部例会
    • 発表場所
      西南学院大学(福岡県福岡市)
    • 年月日
      2016-12-03
  • [学会発表] 九州経済の地域構造2016

    • 著者名/発表者名
      宮町良広
    • 学会等名
      経済地理学会西南支部例会
    • 発表場所
      西南学院大学(福岡県福岡市)
    • 年月日
      2016-12-03
  • [学会発表] 北部九州における産業立地政策2016

    • 著者名/発表者名
      根岸裕孝
    • 学会等名
      経済地理学会西南支部例会
    • 発表場所
      西南学院大学(福岡県福岡市)
    • 年月日
      2016-12-03
  • [学会発表] 九州・山口における自動車部品貿易の変化2016

    • 著者名/発表者名
      藤川昇悟
    • 学会等名
      経済地理学会西南支部例会
    • 発表場所
      西南学院大学(福岡県福岡市)
    • 年月日
      2016-12-03
  • [学会発表] ASEAN経済共同体の創設と課題―世界経済とASEAN―2016

    • 著者名/発表者名
      清水一史
    • 学会等名
      日本経済学会連合会、第2回アカデミックフォーラム「TPPと世界貿易体制の行方―メガFTAの潮流―」
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都新宿区)
    • 年月日
      2016-10-01
    • 招待講演
  • [学会発表] 日韓農産物の競争力比較について2016

    • 著者名/発表者名
      深川博史
    • 学会等名
      政治経済学・経済史学会九州部会
    • 発表場所
      鹿児島大学法文学部(鹿児島県鹿児島市)
    • 年月日
      2016-09-03

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公開日: 2018-01-16  

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