研究成果の概要 |
各地の民俗誌の追跡調査による高度経済成長期の生活変化の実態,変化の特徴などの調査分析を行った。ダムと集落移転では,移転時期や主な生業の違いによって,補償や移転後の生活設計,故郷憧憬意識等に違いがみられた。変化の実情と特徴については,食品も大量流通の時代になり,食生活の変化が画一化へと向かった現状が追跡確認された。研究集会「民俗学からみる高度経済成長期の生活変化」では,生活変化には時期の差と地域の差があり,変化を追う上で1960年代と2010年代という時期区分の観点が必要かつ有効であることが確認された。
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